萩駅

萩駅の概要と歴史

萩駅（はぎえき）は、山口県萩市椿にあるJR西日本山陰本線の駅です。この駅は、萩市の名称を持っていますが、実際の市役所へは隣接する東萩駅の方が近くなっています。また、過去には特急や急行列車が東萩駅に停車しており、萩駅を通過することが多かったのです。現在でも、JTB時刻表において萩市の中心駅として記載されるのは東萩駅です。2017年に登場した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の下り山陰コースは、萩駅からもアクセス可能なルートとなっています。

歴史

萩駅は1925年に開設され、その当初は国有鉄道美禰線の終着駅として設立されました。その後、同年の11月には東萩駅への延伸が行われ、途中駅となりました。1933年には美禰線の一部区間が山陰本線に組み込まれ、以降は同線に所属することとなりました。1987年に国鉄が民営化されると、萩駅はJR西日本の駅となります。

2000年代には、いくつかの重要な出来事がありました。2013年には豪雨災害により線路が被災し、一時運休となりましたが、翌月には運行が再開されました。また、1996年には駅舎が登録有形文化財として登録されました。さらに、2016年には井上勝の銅像が駅前に設置され、除幕式が行われました。

駅構造

萩駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅です。木造の駅舎は上りホーム側に位置しており、下りホームへは益田寄りの跨線橋を通じてアクセスできます。現在、駅は無人駅として運営されており、自動券売機などの設備は備わっていません。駅舎の一部は「萩市自然と歴史の展示館」に使われており、地域の歴史や自然に関する資料を展示しています。

駅の利用状況

近年、萩駅の乗降客数は変動していますが、駅の利用は地域の人々や観光客に支えられています。特に、歴史的な展示館や観光名所に近いことから、訪れる人々に親しまれています。

駅周辺の見どころ

萩駅の周辺には、萩市の中心市街地が南側に広がっており、国道262号が通っていてアクセスが便利です。周囲には大照院、涙松跡、萩市民体育館、萩市立椿西小学校、萩市民病院などの施設が点在しており、地域の重要なランドマークとなっています。地元のバス路線も充実しており、JRバスや防長交通が利用可能です。

萩駅は、歴史的な魅力と自然の美しさを兼ね備えた場所であり、多くの人々に訪れてほしいスポットです。また、冬季にはイルミネーションが施され、訪れる人々をもてなす演出がなされています。

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