萱島駅

萱島駅について

概要

萱島駅（かやしまえき）は、京都方面へ向かう京阪電気鉄道京阪本線の駅で、大阪府寝屋川市萱島本町に位置します。駅番号はKH16です。また、第二回近畿の駅百選に選ばれたことでも知られています。駅は天満橋駅から続く複々線の区間にあたり、寝屋川信号所でその区間は終了します。寝屋川信号所は、寝屋川車庫への接続もあり、大阪方面からの折り返し列車が日中を通じて多く設定されています。この駅から先、準急が京都方面へ向けて各駅に停車します。

歴史と由来

駅名の「萱島」は、かつてこの地に茅や葦が多く育っていたことに由来しています。江戸時代に開拓され、農作物が生産されていたことから「萱島流作新田」と呼ばれましたが、1910年に名称が変更されました。この地域は元々家屋がなく、周囲の村から耕作に訪れる人々が多くいましたが、次第に住人が増加しました。駅の建設時には、住民たちが「駅ができれば、若者たちが町に遊びに訪れるだろう」との思いから、争いが生じ、最終的には川の上に駅が建設されることになったという興味深いエピソードがあります。

年表

・1910年4月15日：京阪本線開通と同時に萱島駅が開業。
・1943年10月1日：会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
・1949年12月1日：分離後、京阪電気鉄道の駅に戻る。
・1962年2月27日：新たな旅客通路が下りホームに設けられる。
・1980年に高架複々線化、準急停車駅に。
・1983年、駅が大阪都市景観建築賞の奨励賞を受賞。
・2001年、再び近畿の駅百選に選出。
・2020年には駅耐震補強工事が竣工。

駅の構造

萱島駅は、島式の2面4線を持つ高架駅で、ほぼ中央から寝屋川を跨いでいます。改札口は地上にあり、東西に各1ヶ所設置されています。バリアフリーの観点から、東口には障害者用のエレベーターや多目的トイレも設置されています。

ホームの有効長は8両で、待避線が寝屋川信号所および寝屋川車庫と接続します。また、3・4番線には700年の樹齢を誇る御神木のクスノキが生えており、この木は駅のシンボル的存在として地域住民にも親しまれています。このため、駅は2010年の「大阪みどりの百選」にも選定されています。

利用状況と周辺環境

2022年度のある特定日には、萱島駅の乗降人員は24,194人に達しました。この駅の周辺では京阪バスや近鉄バスが運行されており、駅西側には「ねやBUS」として新たに運行される路線も存在します。駅周辺は商業施設や住居が立ち並び、利便性の高い立地が魅力です。

作品への登場

この駅は、多くの作品でも取り上げられました。喜多尚江の中編漫画『悪だくみは木の上で』や、UnblockのCDアルバム『京阪萱島駅』などがその例です。

まとめ

萱島駅は、歴史と自然環境が調和した魅力的な駅で、今後も地域住民や観光客にとって重要な交通インフラとしての役割を果たし続けることでしょう。

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