蒲須坂駅

蒲須坂駅について

蒲須坂駅（かますさかえき）は、栃木県さくら市蒲須坂に位置し、東日本旅客鉄道（JR東日本）の東北本線に属する駅です。この駅は「宇都宮線」として知られる区間に含まれています。

歴史

蒲須坂駅の歴史は、1920年11月2日に鉄道省の蒲須坂信号場として開設されたことから始まります。その後、1923年には蒲須坂駅へと昇格しました。この駅の運営が国有化されると、1949年6月1日に日本国有鉄道（国鉄）の駅となります。1950年代には貨物の取り扱いがありましたが、1962年4月にその業務は廃止されました。1970年には現在の駅舎が建設され、同年5月には副本線が完成しました。

1984年には荷物扱いが再び廃止され、1987年の国鉄の民営化に伴い、蒲須坂駅はJR東日本の駅に移行しました。さらに、2004年にはICカードSuicaが導入され、2008年には駅の出札窓口が廃止されました。

2019年には無人化が進み、2022年にはダイヤ改正により利用形態が変更されました。2025年には本駅隣接地に新たに蒲須坂駅郵便局が設立される予定です。

駅構造

蒲須坂駅は地上駅で、島式ホームが2面あり、4線が設けられています。ただし、現在稼働しているのは旧2番線（現1番線）と旧4番線（現2番線）の2面2線です。架線が撤去された旧1番線と旧3番線にはフェンスが設置されており、利用者は跨線橋を通ってホームにアクセスします。

この駅は宇都宮線の中で唯一の完全無人駅であり、那須塩原駅が管理を行っています。駅舎内には簡素なSuica改札機や乗車駅証明書発行機、待合室などが設けられています。しかし、自動券売機や自動改札機は設置されておらず、駅本屋にはドアがないため、利用者はホーム上のベンチを利用する形となります。

乗り換えと交通

蒲須坂駅からは、白河駅方面へのアクセスは黒磯駅で、また大宮駅方面への移動は宇都宮駅で乗り換えが必要です。2004年3月のダイヤ改正以降、湘南新宿ラインの列車は運行されなくなり、その後のダイヤ改正で上野方面の列車も乗り入れが禁止となりました。

周辺情報

駅周辺には蒲須坂郵便局やさくら警察署の蒲須坂駐在所があります。また、さまざまな県道や荒川も近く、交通の便が良いエリアとなっています。さらに、国立きぬ川学院やファミリーマートも立地しており、利便性が求められる地域です。

利用状況

JR東日本のデータによると、個別の乗車人数は2000年度から2017年度までの間で徐々に変動しており、具体的な統計は公式情報を参照することができます。

隣の駅

• - 氏家駅
• - 片岡駅

蒲須坂駅は、その独自の歴史や無人駅としての特徴から、地域の重要な交通拠点となっています。在来線や周辺施設と合わせて、利用者に対して利便性の高い環境を提供しています。

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