蛯名正義

蛯名正義: 元騎手、現在は調教師

蛯名正義（えびな まさよし）は、1969年3月19日生まれの元騎手であり、現在は調教師としての道を歩んでいます。彼はJRA（日本中央競馬会）に所属し、2001年度に全国リーディングジョッキーに輝きました。また、2012年には史上7人目となるJRA通算2000勝を達成し、関東地域のトップジョッキーとしての地位を確立しています。

生い立ちと騎手としてのスタート

彼の故郷は北海道札幌市白石区で、競馬に対する夢は、名馬グリーングラスが勝利した菊花賞を観たことに端を発します。小学校時代、足に難病を抱えて入院していた際に、当時の巨人のスター選手、王貞治が慰問に訪れ、じゃんけんをして勝ち抜くという特別な経験をしました。このエピソードは、後に騎手として成功していく過程での支えとなります。

蛯名は札幌市立東白石中学校を卒業し、競馬学校に入学。1986年度に卒業した彼の同期には武豊もいます。1987年には矢野進厩舎からデビューし、初めての騎乗は中山競馬場における新馬戦で、残念ながら14着の結果でした。しかし、その後の4月には未勝利戦にて初勝利を挙げ、同年中に30勝を記録して新人騎手賞を受賞しました。

騎手としての飛躍

彼の騎手としての成績は素晴らしく、特に2001年には133勝を挙げて全国リーディングジョッキーに輝きました。2018年には、ジェイケイマッチョに騎乗し、20592戦目でJRA通算2500勝を達成しています。

蛯名はGIレースにおいても数多くの勝利を収めており、特に1996年の天皇賞（秋）でバブルガムフェローに騎乗してGI初勝利を達成しました。その後も数々の重賞競走での勝利を重ね、26回のJRAのGI勝利は日本競馬界6位の記録です。

調教師としての新たな挑戦

2021年度には新規調教師免許試験に合格し、2021年2月28日に騎手を引退しました。彼は翌日に調教師としてのキャリアをスタートしました。引退式は新型コロナウイルスの影響で無観客で行われ、YouTubeでライブ配信されました。引き継いだ厩舎には、前職の藤沢和雄厩舎からの33頭の馬が含まれ、開業初日から品々に注目されました。

主な成績

調教師としての活動が始まった2022年には、レッドモンレーヴが京王杯スプリングカップで好成績を収めるなど、早速成果を出しています。また、蛯名はテレビ番組やCMにも出演するなど、多方面で活躍をしています。

まとめ

蛯名正義は、名騎手としての資質を持ちつつ、調教師としても輝かしい未来が期待される人物です。

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