袖口

袖口について

袖口（そでぐち）は、ワイシャツやブラウスなどのシャツ、またジャケット、ジャンパー、外套、カーディガンなどのトップス全般に見られる、腕を通す部分の端を指します。具体的には、長袖の場合は手首が出る部分、半袖では袖が短く、腕の出る部分を示します。タンクトップやランニングシャツなど、ノースリーブのものには袖口は存在しません。

袖口に関しては英語で「cuff」と表記され、カタカナでは「カフ」または「カフス」と呼ばれることが多いですが、日本では主にワイシャツの袖口を指すために使われます。

この袖口は、トップスの種類により形状が異なることがあります。袖の端は単純に折り返して縫い付け、ほつれを防いでいるものもあれば、長袖や七分丈のものでは装飾的にデザインされたり補強のために別パーツとして縫い付けたりすることもあります。さらに、袖口は単に筒状であるだけでなく、手首よりも大きな部分を通りやすく、また体温調節や汚れ防止のためにスリット状となっていることもあります。

スリット部分は、ボタン、カフリンクス、スナップ、ファスナー、面ファスナーなどで留められ、寒さや雨の侵入を防ぐために伸縮性のある素材やゴム、ドローコードが使用されることもあります。中には手袋と一体化しているデザインも存在します。

ワイシャツの袖口の種類

特にワイシャツにおいては、袖口の形状や留め方によって以下のように分類されます。

型による分類

• - シングルカフス（パレルカフス）: 一重で折り返しの無い袖口で、通常ボタンで留めます。特にボタン留め専用のものを指します。
• - テニスカフス: シングルカフスの一種ですが、ボタンが無くカフリンクスを用います。最も正式とされ、ウィングカラーのシャツでよく使用されます。
• - コンバーチブルカフス: シングルカフスの一つで、ボタンまたはカフリンクスの両方で留めることが可能です。
• - ダブルカフス: 袖口が長く、折り返して二重にして使用します。カフリンクスで留めることが一般的です。
• - ターンナップカフス: 折り返しがあるがカフリンクスを使わずボタン留めで、デザインが多彩でエレガントな雰囲気を醸し出しています。

ボタンの有無による分類

• - シングルボタン: ボタンが一つのみのタイプで、対になるボタンホールが存在します。
• - アジャストボタン: ボタンが2つ並んでおり、フィット感を調整できるデザイン。
• - ツインボタン: 袖口に縦に二つのボタンとボタンホールがあり、特にデザインのために選ばれます。

角の処理による分類

• - スクエア: 厳密に四角い形状の袖口です。
• - ラウンド: 角が丸く処理されたデザインで、半径の大きさによって大丸、小丸と呼ばれます。
• - バレル: 角が斜めに切り落とされた形状で、より洗練された印象を与えます。

袖口はファッションにおいて重要な役割を担っており、そのデザインや仕立て、使用する素材によって、着用する者の印象やスタイルが大きく変わります。各袖口の種類を理解することで、より自分に合ったトップスを選ぶ際の参考になります。

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