西京銀行

西京銀行の概要

株式会社西京銀行（THE SAIKYO BANK, LTD.）は、山口県周南市に本店を構える地方銀行で、地域経済の活性化に尽力しています。特に女性の起業や社会進出を応援するために、初の女性副頭取を任命するなど、積極的な取り組みを行っています。また、首都圏への進出やインターネット銀行設立を目指していましたが、いくつかの困難に直面しています。

不祥事と改革

2000年から2005年の間、行員による不祥事が4件発覚し、これらの問題を金融庁に報告せずに処理したことが問題視されています。着服行為が中心で、被害はすでに弁済されていますが、これにより財務省からは業務改善を求められることになりました。大橋光博頭取は、不祥事の背景として内部の抵抗を挙げ、改革が十分に受け入れられなかったとしています。2006年6月にはこの不祥事の責任を取る形で頭取が辞任し、後任として渡邊孝夫相談役が新たな戦略を策定しました。

インターネット銀行構想

2005年にはライブドアと提携し、インターネット専業銀行「西京ライブドア銀行」の設立を発表しました。当初は早期に営業を開始する予定でしたが、2006年3月にライブドアの旧経営陣が逮捕されたことを受けて、この計画は中止されることになりました。

店舗と組織

西京銀行は、山口県内を中心に店舗を展開していますが、経営改善のために小規模店舗のブランチインブランチ化を進め、実際の店舗数は44店舗となっています。県外にも福岡県や広島県に店舗があり、東京や大阪にはローンセンターを設けて利便性を向上させています。特に、沖縄においては2016年に事務所を開設し、地域の事業支援を強化しています。

ACT SAIKYOと地域貢献

西京銀行は地域貢献にも重きを置いており、バドミントンチーム「ACT SAIKYO」を運営しています。これは行員によって設立され、数々の実績を挙げており、地域のスポーツ振興にも寄与しています。農業や家族支援など、地域の活性化活動にも積極的に取り組んでいます。また、徳山大学との連携により、教育面でも地域をサポートしています。

未来に向けて

西京銀行は、2026年夏頃にJR徳山駅近くに新本店を建設する計画があり、その愛称は「徳山テラス」です。これにより、さらなる地域経済の活性化を目指すとともに、顧客に対してより良いサービスを提供する方針です。現代の銀行経営には多くの挑戦があるものの、西京銀行は革新的な取り組みを通じて前進を続けています。

もう一度検索