西日暮里駅

西日暮里駅



西日暮里駅は、東京都荒川区西日暮里五丁目に位置する、東京地下鉄(東京メトロ)・東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局の3社が乗り入れる駅です。

乗り入れ路線



この駅には以下の3路線が乗り入れており、相互の乗り換えが可能です。

東京メトロ
千代田線 (駅番号: C16)

千代田線の列車は、常磐線(各駅停車)と小田急線との間で相互直通運転を行っています。

JR東日本
東北本線(ただし、当駅に停車するのは京浜東北線と山手線のみ。旅客案内では「東北本線」とは案内されません。)
京浜東北線 (駅番号: JK33)
山手線 (駅番号: JY08)

当駅は、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属しています。

東京都交通局
日暮里・舎人ライナー (駅番号: NT02)


歴史



前史



西日暮里駅の歴史は、1934年(昭和9年)に京成電気軌道(現・京成電鉄)本線の道灌山通駅として始まりました。しかし、1943年(昭和18年)に不要不急駅として休止(後に廃止)され、1969年昭和44年)の地下鉄千代田線開業まで、26年間駅が存在しない期間がありました。

地下鉄千代田線建設時の経緯



地下鉄千代田線の建設にあたり、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)は、日暮里付近への駅設置について3つの案を検討しました。

1. 国鉄日暮里駅直下に設置する案
2. 道灌山通りと国鉄線の交差付近に駅を設置し、国鉄日暮里駅と地下通路で接続する案
3. 道灌山通りと国鉄線の交差付近に国鉄が新駅を設置し、これに連絡する案

これらの案を検討した結果、最終的に3案目の国鉄が新駅を設置する案が採用されました。国鉄の協力を得て、現在の西日暮里駅が設置されることになりました。

開業後



1969年昭和44年)12月20日: 帝都高速度交通営団千代田線の駅が開業。当初は一部のホームのみ使用。
1971年昭和46年)
3月20日: 千代田線大手町 - 霞ケ関間が開業し、当駅の全施設が使用開始。
4月20日: 国鉄の駅が千代田線との乗り換え駅として開業。
1987年昭和62年)4月1日: 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
1988年昭和63年)3月13日: 京浜東北線の快速運転開始に伴い、日中は京浜東北線が通過。
1991年(平成3年)1月26日: JR東日本の駅に自動改札機を設置。
1995年(平成7年)11月11日: 連絡改札口に自動改札機を設置。
2001年(平成13年)11月18日: JR東日本でICカードSuica」の利用が可能となる。
2004年(平成16年)4月1日: 営団地下鉄の民営化に伴い、東京メトロの駅となる。
2007年(平成19年)3月18日: 東京メトロでICカードPASMO」の利用が可能となる。
2008年(平成20年)3月30日: 東京都交通局の日暮里・舎人ライナーの駅が開業。
2013年(平成25年)12月14日: JR東日本のみどりの窓口が営業終了。
2014年(平成26年)6月28日: JR東日本の山手線ホームでホームドア使用開始。
2018年(平成30年)10月27日:地下鉄ホームに発車メロディを導入
2019年(平成31年)4月12日: JR東日本の京浜東北線ホームでホームドア使用開始。
2022年(令和4年)4月1日: JR東日本の駅が業務委託化。

駅構造



駅の改札口は、JR東日本と東京都交通局は1か所、東京メトロは2か所あります。地下にはJR東日本と東京メトロ間の連絡改札口もあります。

東京メトロ



東京メトロの駅は、地下2階に代々木上原方面、地下3階に綾瀬方面の線路と単式ホームがある上下2層構造です。これは、千代田線の一部区間で道路幅が狭いため、上下に単線の線路を設ける必要があったためです。乗り換えの際には、専用の改札を通る必要があり、ICカード乗車券や連絡乗車券を持っていない場合は、有人窓口での精算が必要になります。

JR東日本



JR東日本の駅は、島式ホーム2面4線を有する高架駅です。駅業務はJR東日本ステーションサービスに委託されており、指定席券売機やVIEW ALTTEが設置されています。以前はみどりの窓口もありましたが、現在は営業を終了しています。駅構内にはバリアフリー設備が整備され、エスカレーターエレベーター、多機能トイレが設置されています。

京浜東北線の快速運転時間帯は当駅を通過するため、1・4番線には停車しません。その時間帯に大井町方面へ行く場合は上野駅で、上中里方面へ行く場合は田端駅で山手線に乗り換える必要があります。

東京都交通局



東京都交通局の日暮里・舎人ライナーの駅は、島式ホーム1面2線の高架駅です。駅舎は尾久橋通り上に位置しており、JRの駅とは直接繋がっていません。東京メトロの駅とはエレベーターで繋がっています。

のりば



東京メトロ



2018年10月27日より、発車メロディが導入されました。1番線は「ソーダ水」、2番線は「帰り道」です。

JR東日本



京浜東北線と山手線が停車します。京浜東北線の快速は通過します。

東京都交通局



日暮里・舎人ライナーが停車します。

バリアフリー設備



各社ともに、エスカレーターエレベーター、多機能トイレなどのバリアフリー設備が整備されています。

利用状況



東京メトロ: 2023年度の1日平均乗降人員は151,039人で、東京メトロ全130駅中14位です。
JR東日本: 2023年度の1日平均乗車人員は88,139人で、JR東日本管内の駅では41位です。
東京都交通局: 2022年度の1日平均乗降人員は30,119人で、日暮里・舎人ライナーの駅では2位です。

駅周辺



駅周辺には、開成学園や西日暮里公園があります。駅の西側には道灌山通りが走り、沿道には商業施設が立ち並んでいます。また、駅周辺は住宅密集地でもあります。

主な施設



西日暮里スクランブル
西日暮里駅前郵便局
荒川警察署西日暮里駅前交番
開成中学校・高等学校

バス路線



駅周辺には都営バスの停留所があり、池袋駅日暮里駅方面への路線が運行されています。

その他



山手線の日暮里駅との駅間距離は、山手線の中で最も短い(0.5km)。
開業前は「新日暮里駅」と呼ばれていた。
日暮里・舎人ライナーの高架は、他の駅に比べてホームの位置が高い。

隣の駅



東京メトロ千代田線: 千駄木駅 - 西日暮里駅 - 町屋駅
JR東日本京浜東北線: 田端駅 - 西日暮里駅 - 日暮里駅
JR東日本山手線: 田端駅 - 西日暮里駅 - 日暮里駅
* 東京都交通局日暮里・舎人ライナー: 日暮里駅 - 西日暮里駅 - 赤土小学校前駅

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