西桑名駅

西桑名駅の概要

西桑名駅（にしくわなえき）は、三重県桑名市寿町二丁目に所在する三岐鉄道北勢線の重要な駅です。駅の番号はH01で、隣接している桑名駅にはJR東海の関西本線や近畿日本鉄道の名古屋線、養老鉄道の養老線が接続しており、便利な乗換えが可能です。

駅の歴史

西桑名駅は、1914年4月5日に北勢鉄道の大山田駅として開業され、その後、数度の名称変更を経て現在の名称に至りました。当初、駅は桑名駅の東南側に位置していましたが、1961年に国道1号との平面交差を解消するため廃止され、1977年には駅前再開発に伴い、桑名駅の東南側に移転しました。この移転によって、旧駅構内にあった車庫も北大社駅へ移されました。

駅名の由来は、大山田村が町制を施行し西桑名町と名を改めたことにちなんでいます。駅名変更は1931年に行われ、西桑名町は1937年に桑名市と合併しました。このため、西桑名駅はその地理的な位置に反して「西」と名付けられています。

年表

西桑名駅の沿革を以下に示します。

• - 1914年（大正3年） - 北勢鉄道の大山田駅として開業。
• - 1915年（大正4年） - 桑名町（後の桑名京橋駅） - 当駅間が開業。
• - 1931年（昭和6年） - 西桑名駅に改名。
• - 1944年（昭和19年） - 三重交通の駅となる。
• - 1961年（昭和36年） - 北勢線の起点駅へ。
• - 1977年（昭和52年） - 現在の位置に移転。
• - 2003年（平成15年） - 三岐鉄道の駅となる。

駅構造

西桑名駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅であり、駅舎はホームの東側に設置されています。この駅は、朝から夜まで駅員が常駐する「特殊勤務駅」に分類されますが、早朝や深夜は東員駅から遠隔管理されています。駅舎の内部には、2台の自動券売機、3本の自動改札機、1台の自動精算機が設置されています。トイレは改札内にあり、冷暖房完備の待合室も設けられています。

駅の周辺には、桑名市営の駐車場が完備されており、パークアンドライドがほぼ実行可能です。また、バスへの乗換えも容易で、駅前ロータリーにはタクシーが常駐しています。近年の交通改善策として、桑名駅との乗り換え利便性を高めるための駅舎移設計画が策定されました。2020年には桑名駅が移転し、自由通路が供用を開始しました。

利用状況

最新の「三重県統計書」によれば、1日の平均乗車人員は安定しており、多くの利用者にとって重要な交通拠点となっています。駅内には、観光名所に関連した駅スタンプも設置され、多くの訪問者に親しまれています。

まとめ

西桑名駅は、その歴史を背景に現在も多くの人々に利用されています。駅周辺の交通整備が進む中、今後も地域の交通の要としての役割が期待されるでしょう。

もう一度検索