覚えゲー

覚えゲーについて

覚えゲーとは、ゲーム内で見られる規則やパターンを覚え、これに基づいてプレイすることで効果的にクリアできるゲームジャンルを指します。この言葉は、肯定的な意味合いでも使われる一方、時には否定的に捉えられることもあります。特に、自身の成長やプレイの進展における明確な指標として、プレイヤーは同じパターンを繰り返し覚えることになります。これによりゲームオーバーを経験することが多く、「死んで覚えるゲーム」として「死にゲー」とも称されることがあります。

パターンを理解する意義

コンピュータゲームでは、敵の出現や攻撃の動きに一定の算法が存在する場合、プレイヤーはこれを把握し、事前に対処することで有利にゲームを進めることができます。これを「パターン化する」と表現し、成功することで「パターンにはまる」とも言います。パターンを把握しやすいゲームは特に「パターン性が強い」と認識されます。

利点と欠点

覚えゲーにはプレイヤーにとっての利点と欠点があり、それはゲームの設計にも影響を与えます。#### 利点
1. 上達が分かりやすい：パターンを覚えることで攻略が容易になり、上達度の指標が明確です。また、個々の素質に依存しにくいという特性があります。
2. 収益モデル：アーケードゲームの場合、プレイヤーが挑戦し続けることで収益が見込まれ、やり込みを促す効果があります。
3. 情報の広がり：攻略本や攻略動画、口コミを通じてパターンを学ぶことで、ゲームを楽しむための情報が活発に流通します。

欠点

1. ニッチな市場：ライトゲーマーにとっては、暇つぶしには向かないため、主にマニア向けのコンテンツとして捉えられがちです。
2. 情報格差：競争が激化するハイスコアや対人戦では、パターンの知識が勝敗を左右することがあり、情報の有無がハンデキャップとして作用します。
3. 攻略サイトの影響：事前に攻略情報を得てから始めることが容易であるがゆえに、初期段階での需要が落ちる可能性があります。
4. 視察による学習：プレイしなくても他人のプレイを観察するだけでパターンを覚えることができ、このために不快な思いをするプレイヤーも存在します。

覚えゲーの特性が強く現れるゲームジャンル

覚えゲーな特性が見られるゲームジャンルには、アクションゲームやシューティングゲームが挙げられます。これらのゲームでは、ステージごとの敵のパターンや攻撃のタイミングが明確であるため、プレイヤーは戦略を立てやすくなります。

- シューティングゲームでは、敵の出現位置や自機の装備選択が重要です。例えば『グラディウス』や『R-TYPE』などが有名です。
- アクションゲームには、『魔界村』や『ドルアーガの塔』があります。敵の出現やパズルの解決方法があらかじめ観察されていることが多いです。
- コンピュータRPGでは、キャラクター育成などの手順や敵の倒し方に関する知識がパターンとなります。『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』は、電源パターンを利用した攻略法の例です。
- パズルゲームにおいては、特に解法が定められているものや電源パターンを生かした形式があります。
- 対戦型格闘ゲームでは、必殺技や連続技の種類に基づき強力なパターンが形成されることがあります。
- クイズゲームでも、暗記を要するため、すべての問題や解答を記憶することが必要です。新問題が定期的に配信されるケースもあります。

これらのゲーム全般において、記憶力が高いことがカギとなり、熟練度が向上することに繋がります。覚えゲーを通じて培われるこの記憶力こそが、多くのゲームプレイヤーにとっての醍醐味し、やり込み要素を楽しむための基盤を成しているのです。

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