親衛隊兵長

親衛隊兵長 (SS-Rottenführer) について

親衛隊兵長（しんえいたいへいちょう）は、ドイツ語の SS-Rottenführer の日本語訳の一つです。この階級は、ナチス親衛隊（SS）における階級であり、直訳すると「親衛隊班指揮官」とも訳すことができます。

階級の位置づけ

親衛隊兵長は、親衛隊の階級において、親衛隊上等兵（SS-Sturmmann）のすぐ上に位置し、親衛隊伍長（SS-Unterscharführer）のすぐ下に位置します。この階級は、小規模なグループや班を指揮する役割を担っていました。

他のナチス党組織における同様の階級

Rottenführer という階級は、親衛隊だけでなく、他のナチス党組織でも共通して使用されていました。例えば、突撃隊（SA）には SA-Rottenführer（突撃隊兵長）、国家社会主義自動車隊（NSKK）には NSKK-Rottenführer（国家社会主義自動車隊兵長）が存在しました。これは、ナチス党が組織全体で階級制度を共有していたことを示しています。

親衛隊兵長の役割

親衛隊兵長は、所属する部隊や組織の中で、下級兵士の指揮や監督を行う役割を担っていました。彼らは、日常的な業務から、より重要な任務まで、幅広い活動に従事していました。

知られている親衛隊兵長の例

以下に、親衛隊兵長であった人物の例を挙げます。

ミヒャエル・ザイフェルト：ボルツァーノの経過収容所の看守として勤務していました。彼は収容所内で殺人を犯したことが知られています。
マックス・ビアラ：トレブリンカ強制収容所の看守として勤務していました。彼はユダヤ人囚人によって殺害されました。

これらの例は、親衛隊兵長がナチスの犯罪的な活動に深く関与していたことを示唆しています。

親衛隊兵長