諏訪部順一

諏訪部順一（すわべ じゅんいち）

主な活動として、日本の男性声優・ナレーターであり、東京俳優生活協同組合に所属しています。1972年3月29日に生まれ、小中学校時代には放送委員を務め、高校や大学では映画制作サークルに参加。元々は映画監督を志していたものの、映像制作の難しさを知り、大学卒業後はおもに多くの職を経験しながら声優活動へとシフトしました。

来歴

諏訪部は、ボイスアクターズスタジオの第8期生として俳優活動を開始し、その後、俳協に所属しました。デビューから20代で既に多くのテレビ番組やCMでのナレーションを行い、特にナレーターやラジオDJとし活動が目立ちます。2002年には、アニメ『テニスの王子様』の跡部景吾役を演じ、声優としてのキャリアを本格的に築く契機となりました。さらに、同年11月にはミュージックユニット「STA☆MEN」を結成し、2013年には無期限の活動休止に至ります。

彼の音楽活動においては、2005年に跡部景吾名義でシングル「理由/E気持」をリリースし、リリース初週にしてオリコン週間CDシングルランキングで9位を記録しました。これが男性キャラクターソングとして初めてオリコンTOP10入りとなり、その後、2010年には自身が企画したユニット「フェロ☆メン」を結成し、2ndシングル「いろは唄」がオリコンで9位を獲得するなど、音楽界でも活躍しています。

アフレコでは、さまざまな役をこなしており、特に人気の高いシリーズ『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』や『魔法科高校の劣等生』で主役を務め、また『呪術廻戦』では両面宿儺役を担当。2023年には富山敬賞を受賞しました。

特徴とスタイル

彼の声質はバリトンであり、そのためラジオやイベントの司会なども得意としています。また、自身が携わったCDやDVDの制作企画にも関わり、デザインや題字なども手掛けるなど、クリエイティブな活動を幅広く展開しています。

自身が省略してしまうことが多いですが、新しいことに挑戦していく姿勢は、多くのファンにインスピレーションを与えています。

生活

彼の私生活については、公私ともに楽しむことが大切だと考えており、「嫌いより好きが多い方が楽しい」と語るなど、ポジティブな思考の持ち主です。愛犬・ゼロとの生活を大切にしており、日常的に犬の散歩を欠かさない様子をSNSで発信していました。

若いころは貧しい家庭で育ちつつも、幼少期から映画が好きで、特にミステリー小説の虜であったといいます。

現在

近年は新型コロナウイルスの影響で感染が報じられる一方、2024年からの休養を経ての復帰を発表しています。具体的には、耳下腺腫瘍の手術を受けた後、健康を取り戻し、活動を再開する意欲を見せています。

諏訪部順一は、声優としてだけではなく、ナレーター、歌手、イベントMCとして多岐にわたり、今後もさらなる活躍が期待されています。

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