谷保

谷保（やほ）について

谷保（やほ）は、東京都国立市の町名および大字であり、現行の行政地名として大字谷保、谷保四丁目、谷保六丁目、谷保七丁目が存在します。郵便番号は186-0011です。

地理

国立市の南部に位置し、周囲には府中市の西府町や日新町、国立市の泉や矢川、青柳、石田、さらに立川市の羽衣町、富士見台と接しています。交通の便が良く、国道20号（甲州街道）の沿道には多くのロードサイド店舗が立ち並び、交通量も非常に多いです。また、西部地域については、今後の地番整理により隣接する矢川、青柳、泉に名称変更される予定です。

地名の由来

谷保という地名には数多くの説があります。まず「谷」という字は湿地帯を指し、「保」は古代の行政単位に由来するとの説があります。また、立川の入道宗成がこの地に館を築いた際に、野堡（やほ＝とりで）と呼ばれたことから名づけられたとも言われています。さらに、竹林が広がる地域であったため「ヤブ」との呼び名もあったそうです。住民たちが谷間を守る意味で命名した可能性や、昔のこの地が谷状であったことから「ヤをまもる」意義が込められているという説も存在します。

興味深いのは、もともと「やぼ」と呼ばれていた地名が、谷保駅の開設時に「野暮」とも通じることから、より縁起の良い「やほ」と改名されたという経緯です。さらに、現在の西東京市の保谷地区から住民が新たな開墾地を求めてこの地に移り住み、元の地名を忘れないために谷保と名づけたという伝説もあります。

地価

谷保の住宅地の地価は、2017年の公示地価によれば、谷保字栗原6069番1地点で18万8000円/m2となっています。これにより、地域の不動産市場においても注目されていることが伺えます。

歴史

谷保では、地域の町名地番整理が行われており、2014年には谷保六丁目、2016年には谷保七丁目、2021年には谷保四丁目が設置されました。今後も土地区画整理事業に伴い、谷保一丁目から三丁目、五丁目の設置が予定されています。

世帯数と人口

2022年3月1日現在の世帯数と人口についてのデータは明確に示されています。

小・中学校の学区

市立の小・中学校に通う場合、各学区が定められています。これにより、地域に根差した教育が行われています。

交通

谷保は交通網の利便性が魅力で、東部には谷保駅が、西部には矢川駅（国立市石田）が近くにあります。また、中央自動車道の国立府中インターチェンジや国道20号、東京都道なども利用できるため、アクセスが非常に良好です。

施設

地域には東京多摩青果（国立市場）や谷保天満宮、国立市立の小中学校、さらには南養寺と多様な施設が点在しており、生活も快適です。これらの施設は地域コミュニティの交流の場としても重要な役割を果たしています。

谷保は歴史や文化が息づく魅力的な地域であり、今後の発展にも期待が寄せられています。

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