谷内亮太

谷内亮太（やち りょうた）について

谷内亮太は1991年2月3日生まれ、石川県金沢市出身の元プロ野球選手です。内野手としてプロ入りし、投手としても活躍した彼は、日本ハムファイターズでのキャリアを経て、2023年に現役を引退しました。その後、コーチとしての新たなスタートを切ることが発表されています。

経歴

プロ入り前

谷内は金沢西高校に在籍中、遊撃手と控え投手として活躍していました。高校2年生までは大学野球に進むことすら考えていなかった彼ですが、主将として迎えた3年生の春には石川県大会で初優勝を果たし、その経験がプロ野球選手を目指す契機となりました。

国学院大学に進学後は、東都大学野球連盟に所属する野球部に入り、1年次から三塁手のレギュラーとして活躍。特に、第41回明治神宮野球大会では九州産業大学の榎下陽大から3安打を記録し、プロへの道を確信することになります。2年生の秋には自ら位置を三塁手から遊撃手にコンバートし、4年生時には主将として秋季リーグでベストナインにも選出されました。大学での通算成績は71試合で打率.280、19打点、2本塁打です。

2012年のプロ野球ドラフトでは東京ヤクルトスワローズから6位指名を受け、正式にプロ入りが決まりました。

ヤクルト時代

プロ入り初年度の2013年には開幕から一軍に名を連ねるも、出場機会は限定的でした。翌2014年には43試合に出場し、少しずつ存在感を示しますが、2015年には「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」の選手にも選ばれました。この年のレギュラーシーズンではわずか4試合の出場でしたが、2016年には打撃好調を受けて出場試合数が前の年に比べ多くなりましたが、運悪く負傷し手術を受けることになります。

2017年も42試合に出場し、ヤクルトにおける実績を積み上げていきました。

日本ハム時代

2018年に秋吉亮と共に北海道日本ハムファイターズにトレードで移籍しましたが、出場機会は減少しました。特に2020年には守備固めとして部隊に貢献し、打率3割越えを記録。2021年には内野の全ポジションでプレーし、非常に多才な選手として活躍しました。

2022年にはプロ初のサヨナラ打を記録するなど、打撃面でも印象を残します。オフに契約交渉をした結果、収入が700万円増の3000万円となりました。

谷内は2023年に引退を表明し、同年9月26日の引退試合では先制打を放つなど有終の美を飾りました。セレモニーではファンへの感謝の言葉を述べ、宮本慎也からのサプライズでのノックを受ける場面もありました。

現役引退後

2023年10月30日、谷内は自身の新たな役割として2024年から一軍内野守備走塁コーチに就任することが発表されました。

選手としての特徴

谷内は状況に応じた打撃が特長の巧打者で、50m走を6秒3で駆け抜ける俊足と、堅実な守備力を誇ります。特に内野の守備に関しては高く評価されており、ずば抜けた守備範囲を持つ選手でした。日本ハム時代に監督の栗山英樹から守備が絶賛されるほどの実力を誇り、2022年のシーズン途中まで守備率10割を維持していました。

谷内の人柄は真面目で、練習を手を抜かない努力家として知られています。多くの後輩から慕われ、英検準2級を取得し、外国人選手とも英語でコミュニケーションが可能です。彼の憧れの選手は宮本慎也であり、対戦したい選手としては同郷の高木京介を挙げています。中学から大学までキャプテンを務め、周囲を見る力を育てたと語る彼のキャリアは、チームプレーの重要さを示しています。

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