豆源

豆源

東京都港区麻布十番一丁目に本社と本店を構える「株式会社豆源」は、創業から長い歴史を持つ豆菓子専門の製造販売店です。豊富な種類の豆菓子を中心に、おかきなども手掛けています。本店をはじめとする一部の店舗では、揚げたてのおかきなどをその場で見ながら購入できる実演販売が行われており、多くの人々で賑わいます。

歴史

豆源の創業は江戸時代末期の慶応元年（1865年）にさかのぼります。初代の駿河屋源兵衛が、現在の本店がある場所で店を開いたことに始まります。当時の源兵衛は、屋台を引いて下町を巡りながら煎豆を売っており、その親しみやすい人柄から「豆やの源兵ヱ」さんと呼ばれ、これが後の商号「豆源」の由来となりました。

長い歴史の中で、豆源は困難も経験しています。特に、第二次世界大戦中の東京大空襲では大きな被害を受け、店舗やこれまでの歴史を伝える貴重な史料の多くを失いました。しかし、その困難を乗り越え、事業を継続してきました。

戦後の復興を経て、組織的な基盤強化が図られます。昭和40年（1965年）10月1日には有限会社豆源として法人化。さらに、平成10年（1998年）5月1日には株式会社へと改組し、現代の企業形態へと発展しました。

商品と特徴

豆源の魅力は、何といってもその商品ラインナップの豊富さにあります。伝統的な煎豆から、現代的なフレーバーの豆菓子、おかき、おせんべいまで、常時100種類を超える商品が店頭に並びます。季節限定の商品も多く、訪れるたびに新しい発見があります。

特に人気なのは、本店などで見られる実演販売です。揚げたてのおかきや他の菓子が提供され、出来立てならではの風味と香ばしさが楽しめます。職人の手仕事を見ることもでき、購買体験をより豊かなものにしています。

店舗情報

豆源は麻布十番本店のほか、都内主要百貨店や商業施設を中心に店舗を展開しています。主な店舗は以下の通りです。

麻布十番本店
豆源＆菓子の記録帖
ラゾーナ川崎店
伊勢丹新宿店
伊勢丹府中店
伊勢丹浦和店
東武池袋店
東急東横店
松屋銀座店
日本橋髙島屋店

これらの店舗を通じて、伝統の味が多くの人々に届けられています。

交通アクセス

麻布十番本店へは、公共交通機関を利用するのが便利です。

* 東京メトロ南北線、都営大江戸線の麻布十番駅より、いずれも徒歩約2分でアクセスできます。

関連情報

豆源は、東京の老舗が集まる「東都のれん会」の会員でもあります。これは、長年にわたり東京の商業文化を支えてきた歴史ある企業が集まる団体であり、豆源が東京を代表する老舗の一つであることを示しています。

創業から150年以上の時を経て、豆源は伝統の製法を守りながらも、時代のニーズに合わせた新しい商品開発にも積極的に取り組んでいます。東京・麻布十番の地で培われた確かな技術と豊富な品揃えは、贈答用としても自宅用としても多くの人々に選ばれ続けています。

（参考: 豆源公式サイト など）

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