豊橋競輪場

豊橋競輪場（とよはしけいりんじょう）

愛知県豊橋市にある豊橋競輪場は、中部地区で初めて設立された競輪場で、その歴史は1949年に遡ります。豊橋市が施設の所有や運営を行っており、競技は日本競輪選手会（JKA）の中日本地区本部中部支部が実施しています。

競輪場の歴史

この競輪場は、開設当初から地元の競輪愛好者に支えられ、時代の流れとともにその形を変えてきました。特に、2002年には競輪事業の廃止が発表されましたが、後に撤回されるという経緯を持っています。

現在、豊橋競輪場では記念競輪（GIII）である『ちぎり賞争奪戦』が開催され、1月に行われることが定着しています。かつては『まくる君カップ』として、競輪場のマスコットキャラクターにちなんだイベントも行われていました。また、特定の年にはふるさとダービーや東西王座戦、GI競走も行われるなど、地域の競輪文化を醸成しています。

新しい取り組み

近年では、モーニング競輪やミッドナイト競輪、ナイター競輪といった多様な競技形式を導入しています。2012年からは午前9時に開催をスタートするモーニング競輪が始まり、2018年からはミッドナイト競輪が定期的に行われています。また、2019年からはナイター競輪も導入されており、多様なレースを楽しむことができるようになっています。

新しい公式サイトでは、競輪場名のロゴに「サイクルファンタジー」というキャッチフレーズが加わるなど、魅力を発信しています。今後も、地域に根ざしたイベントや取り組みが期待されます。

バンクと選手の紹介

豊橋競輪場のバンクは、開設時は333mでしたが、1967年度に400mに改修されています。このバンクは『マッコーネル曲線』の設計であり、選手が走りやすい設計になっています。地域のアイドルを起用した選手紹介曲や、選手入場曲は全国的に使用されている曲とは異なり、特に豊橋にちなんだオリジナルの楽曲が流れています。

イメージキャラクターと地域文化の融合

豊橋競輪場のイメージキャラクターは「リンリン」といううさぎのキャラクターで、リンリンカップ争奪戦が行われるなど、地域に密着した活動がなされています。2005年からは「まくる君シリーズ」が登場し、地域振興に貢献しています。特に、競輪場のブログはまくる君たちによって更新され、多くのファンから親しまれています。

また、競輪場周辺では昭和30年代をイメージしたデザインも取り入れられており、歴史と文化が調和した空間が広がっています。たとえば、映画や漫画のパロディ広告が近隣の広告に掲示され、懐かしさを感じさせる工夫もされています。

交通アクセス

豊橋競輪場には、交通が便利で、豊橋鉄道東田本線の競輪場前停留場から徒歩約10分、または豊橋駅から無料の送迎バスを利用して約12分でアクセスできます。

デザインやイベントを通じて、地域の魅力を発信する豊橋競輪場は、今後も人々に愛され続ける競輪場としての存在感を発揮し続けていくことでしょう。

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