超RIZIN

超RIZIN: 史上最高額チケットと波乱の幕切れ

2022年9月25日、さいたまスーパーアリーナにて開催された『超RIZIN』は、格闘技イベントRIZINの特別大会として大きな注目を集めました。この大会は、ボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザーJr.の参戦を最大の目玉に、米国でのPPV配信を意識した時間設定で開催されました。

前代未聞の高額チケットと二部構成

メイウェザーの出場と、同日開催されたRIZIN.38との二部構成という、RIZIN史上初の試みによって、チケット価格は驚異的な高額に設定されました。最前列のVVIP席は100万円、2・3列目のVVIP席は60万円と、過去最高額を記録。この戦略は、大会の特別な位置づけと、世界的スターの出現による高い需要を反映したものでした。後に、2024年7月の超RIZIN.3では最前列席が110万円にまで高騰しています。

豪華対戦カードと異例の急遽マッチ

メインイベントは、2度目のRIZIN参戦となるメイウェザーJr.と朝倉未来によるボクシングマッチ。この他、皇治とジジの対戦も注目を集めました。この対戦は、長年メイウェザーのボディーガードを務め、朝倉未来とトラブルを起こしたジジと、過去にメイウェザーのお面を着用した皇治の対立から急遽決定した、異例の一戦でした。

多様な配信と地方局での放送

PPV配信は、動画配信サービスやスカパー!に加え、ABEMAでも行われ、視聴の幅を広げました。また、後日には『超RIZIN -完全版-』と題した1時間番組が、全国の独立放送局で放送されました。

NFT活用と謝罪会見

超RIZINでは、国内格闘技業界初となるNFTを活用したVVIP席のオンラインオークションを実施。4席全てが数百万円で落札され、最高額は420万円に達しました。しかし、そのチケットを落札した奥野卓志氏（政治団体・ごぼうの党代表）が、メイウェザーへの花束贈呈を拒否し、リング上に投げ捨てるという問題が発生。榊原CEOは、観客の前で奥野氏の行為を強く批判し、謝罪しました。後日、改めて会見を開き、プロモーターとして世界に向けて謝罪する事態となりました。

試合結果

大会では、MMA、キックボクシング、そしてスタンディングバトルルールによる計4試合が開催されました。

第1試合: 三浦孝太 ○ vs × ブンチュアイ・ポーンスーンヌーン (1R 1:54 アームバー)
第2試合: 吉成名高 ○ vs × バンダサック・ソー・トラクンペット (1R 2:24 TKO)
第3試合: 皇治 ○ vs × ジジ (3R 0:50 TKO) ※非公式戦
第4試合: フロイド・メイウェザーJr. ○ vs × 朝倉未来 (2R 3:15 TKO) ※非公式戦

放送局

『超RIZIN -完全版-』は、以下の放送局で放送されました。

テレビ神奈川 (10月7日)
TOKYO MX (10月8日)
千葉テレビ放送、テレビ埼玉 (10月9日)
三重テレビ放送 (10月12日)
テレビ和歌山 (10月14日)
奈良テレビ放送 (10月15日)
群馬テレビ、とちぎテレビ (10月16日)
岐阜放送 (10月16日)
びわ湖放送、京都放送 (10月16日)
サンテレビジョン (10月16日)

超RIZINは、高額チケット、豪華な対戦カード、そして予期せぬ事件と、数々の話題を提供した、日本の格闘技史に残る大会となりました。

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