身体検査

身体検査とは

身体検査という言葉は、文脈によっていくつかの異なる意味を持ちます。

1. 所持品検査としての身体検査

この意味での身体検査は、所持品とともに身体を検査し、隠匿物を発見することを目的とします。税関職員が行う検査や、刑事施設や矯正施設で行われる検身がこれに該当します。矯正施設では警察官、刑務官、法務教官が検査を行います。この種の検査は、不正な物品の持ち込みや、危険物の隠匿を防ぐために重要な役割を果たします。

2. 健康状態の記録としての身体検査

学校や会社などで実施される身体測定や健康診断も、身体検査の一種です。身長、体重、視力、聴力などの身体的な発育状況や健康状態を記録し、個人の健康管理に役立てます。定期的な健康チェックは、病気の早期発見や健康維持のために不可欠です。

3. 採用試験における身体検査

採用試験において、身体上および健康上の条件を満たしているかを確認するための検査も、身体検査と呼ばれます。警察官、自衛官、消防士などの公務員や、軍隊の兵士などを採用する際に行われます。旧日本軍では、陸軍身体検査規則によるM検がこの目的で行われていました。この種の検査は、職務を遂行する上で必要な身体的条件を備えているかを確認するために重要です。

4. 身辺調査としての身体検査

会社や団体が、ある人物を採用（登用）する際に、学歴、経歴、性格、人間関係などを調査することも、俗に身体検査と呼ばれることがあります。これは実際の身体の検査ではなく、採用者の適性を評価するための調査であり、より広範な情報を収集する目的で行われます。身辺調査は、採用におけるリスクを低減し、組織の安全性を確保するために行われます。


このように、身体検査という言葉は、その文脈によって様々な意味を持ちます。それぞれの目的と方法を理解することで、より正確に言葉の意味を捉えることができるでしょう。

もう一度検索