近森病院

近森病院の概要と歴史

高知県高知市にある社会医療法人近森会近森病院は、地域に密着した医療機関であり、開院以来、救急医療に力を入れています。現在、同病院は北米型ERシステムを採用し、ヘリポートの導入も行っており、年間7000件を超える救急車の搬入実績を誇る中四国有数の高度急性期病院となっています。

医療の質とチーム医療の推進

近森病院は、ただ単に急性期の医療にとどまらず、チーム医療を推進している点が特徴です。さまざまな職種の専門家が集まり、互いの強みを活かしながら、患者に高品質な医療を提供することを目指しています。特に、栄養サポートチーム（NST）や回復期リハ病院といったモデルケースとして、多くの他医療機関からの見学希望を受けるようになっています。

沿革

近森病院の歴史は1946年（昭和21年）に遡ります。この年、近森外科が開院し、1949年（昭和24年）に近森病院が正式に設立されました。その後の数十年にわたって、病院は成長を続け、1989年に近森リハビリテーション病院を開院、2007年にはドクターカーを運用開始し、さらに2009年にはDMAT協定を締結し、災害拠点病院に指定されました。それからも進化を続け、2011年には救命救急センターに指定され、患者のニーズに応えられる体制を整えています。

医療機関としての役割

近森病院は様々な医療機関としての役割を担っています。たとえば、保険医療機関や救急告示病院、さらに高知県の災害拠点病院としても機能し、地域の医療提供の要となっています。様々な診療科が揃っており、内科や外科、精神科、リハビリテーション科など、幅広い医療サービスが提供されています。

アクセス

交通アクセスも良好で、公共交通機関を利用することで簡単に訪れることができます。とさでん交通の高知橋停留場からのアクセスや、高知駅からの徒歩約5分という立地が、地域住民にとって大きな利便性を提供しています。

不祥事

一方で、病院は過去に不祥事にも直面しました。2018年には男性院長が青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕され、病院は臨時理事会で院長の懲戒解雇を決定しています。このような出来事は、病院の信頼性と医療の安全性に対する懸念を生じさせる要因となったことは否めません。

今後の展望

近森病院は今後も高品質な医療を地域に提供し続けるため、チーム医療のさらなる推進や、救急医療体制の強化を図ることを目指しています。患者中心の医療の実現に向けた努力は続き、地域住民にとって欠かせない医療機関としての役割を果たすことでしょう。

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