近畿労働金庫

近畿労働金庫について

近畿労働金庫（略称：近畿ろうきん、英語表記：Kinki Labour Bank）は、大阪府大阪市西区を本店とする金融機関であり、地域の労働者やその家族の福祉を支援することを使命としています。この銀行は「はたらくあなたヘ笑顔を届けに」というキャッチコピーを掲げており、働く人々の生活を支えるための様々なサービスを提供しています。

営業エリアと店舗数

近畿労働金庫は、大阪府のほかにも京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県にそれぞれの支店を展開しています。具体的には、大阪府に18店舗、京都府に8店舗、兵庫県に12店舗、奈良県に4店舗、滋賀県に6店舗、和歌山県に8店舗と、多くの店舗を持ち、地域のニーズに応えるべく営業を行っています。また、大阪府の店舗数にはインターネット近畿支店も含まれています。

特徴的なサービス

近畿労働金庫の大きな特徴の一つは、他行への入出金手数料を実質無料にするサービスです。2006年2月からこのサービスがスタートし、同金庫における普通・貯蓄預金口座の利用者は、残高や入出金回数に関係なく、手数料が全額キャッシュバックされます。この仕組みにより、利用者は出金をMICS加盟の金融機関、郵便局、コンビニ（セブン銀行、E-net、@BANK）を通じて、入金を「入金ネット」ステッカー貼付の各金融機関やセブン銀行で行うことができます。さらに、現在は手数料のキャッシュバックが出金時に行われるようになり、利便性が向上しています。

歴史と沿革

近畿労働金庫は1998年に設立されました。この時、7つの地域労働金庫（大阪、関西、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山）が統合され、近畿地域の労働者のための金融機関として誕生しました。近畿労働金庫の設立により、労働者の福祉と地域経済の活性化が期待され、以降、様々なサービスが展開されてきました。2008年には新しい本店である「ろうきん肥後橋ビル」が竣工し、現在の所在地に移転しました。

建物の特徴

「ろうきん肥後橋ビル」は、設計が日建設計、施工が錢高組によるもので、2008年9月に完成しました。この建物は、四ツ橋筋に面したガラスのダブルスキン構造を持ち、南北妻面には網状の耐震要素が組み込まれています。これにより、建物の耐震性と美観が両立しています。また、このビルは第30回大阪都市景観建築賞の奨励賞を受賞するなど、そのデザインも評価されています。

結論

近畿労働金庫は、地域の労働者に向けた特化型の金融機関として、独自のサービスを展開しています。現在、サービスの多様化と利便性の向上に努めており、地域経済への貢献を目指しています。市民の笑顔を届けるために、今後も更なる発展が期待される機関です。

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