近藤廉

近藤廉（こんどうれん）のプロ野球経歴

近藤廉は、1998年9月22日に東京都板橋区で誕生し、現在は中日ドラゴンズで活動するプロ野球選手です。彼は投手で、左投左打のスタイルを持ちます。また、広島東洋カープの高橋昂也とは親戚に当たります。

経歴

プロ入り前

近藤は、小学校2年生の時に地域のチーム「蓮根ロータス」で野球を始めました。中学生時代は「志村ボーイズ」というチームに加入し、野球技術を磨いていきました。中学校を卒業した後、豊南高等学校に進学しますが、在学中の最高成績は3年時の春の東京都大会の2回戦までにとどまりました。高校卒業を機に野球を辞める予定でしたが、3年時の夏の東東京大会での悔しい敗北を受け、札幌学院大学の練習に参加し続けることを決意します。

大学では1年生の春季に札幌六大学野球の二部リーグでデビューし、通算成績は3勝9敗となりました。この間、体重を73kgから87kgに増やし、球速も135km/hから148km/hへと向上させるため、トレーニングに励みました。

2020年のプロ野球ドラフトで、近藤は中日ドラゴンズから育成1位指名を受け、11月に支度金と年俸を伴う仮契約を結びました。この際、背番号202が与えられ、札幌学院大学から初めてドラフト指名を受けた選手となりました。

中日時代

2021年は、春季キャンプから二軍で無失点投球を続けた近藤が評価され、シーズン開幕直後の3月30日に支配下選手として登録されます。背番号は70、年俸は420万円と設定されました。同年5月18日には一軍に昇格し、28日の北海道日本ハムファイターズ戦で一軍初登板を果たしました。先頭打者を出したものの、1イニングを無失点で抑え、最後の打者の球は記念球として福留孝介に手渡されることになりました。

しかし、6月10日には再び二軍に降格。2022年には一軍での登板がなく、シーズンを3試合の二軍登板で終えました。2023年には、8月25日にDeNA戦での登板がありましたが、NPBワースト2位タイの62球を投じ、10失点（自責8）という結果に終わり、再び二軍降格となりました。この年の成績は二軍29試合で1勝2敗、防御率6.18だったため、10月31日には育成再契約を前提とした戦力外通告を受けることに。11月16日には背番号214で育成選手として再契約に至ります。

2024年には、7月までに二軍で27試合に登板し、2勝1敗、防御率1.44の好成績を残しましたが、支配下登録復帰の見通しは立っていません。

選手としての特徴

近藤の最大の武器は、最速150km/hで投げる「真っスラ」と呼ばれるストレートです。彼のストレートはスライダーのような回転を持ち、微妙に変化します。また、カットボール、スライダー、カーブ、フォークといった多彩な持ち球も有しており、防御率の向上に貢献しています。特に、1分あたり2700回転という高い回転数は、彼の投球スタイルの特徴の一つです。

人物

近藤は平良海馬やリバン・モイネロを目標とする選手として挙げています。また、彼が初めてプロ野球の試合を観戦した際、当時中日に所属していたタイロン・ウッズの特大本塁打を見てから、中日ファンとなったというエピソードもあります。今後の活躍が期待される選手です。

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