近藤良平

近藤良平とは

近藤良平（こんどう りょうへい）は、1968年8月20日に東京で生まれた日本の著名なダンサー及び振付家です。彼は彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督を務め、ダンスカンパニー「コンドルズ」の主宰者としても多くの名作を手がけています。

幼少期と教育

近藤は商社マンである父の転勤により、生後6ヶ月でペルーに渡ります。その後、日本、ペルー、チリ、アルゼンチンで育ち、中学生の頃に日本に戻ります。東京都立大泉高等学校を経て、横浜国立大学教育学部を卒業しました。

大学在学中の20歳の時、1年間の休学を用いてヨーロッパを放浪し、モダンダンスに出会います。この経験が彼のダンスキャリアの出発点となりました。

キャリアの始まり

1994年には山崎広太の作品にメインダンサーとして出演し、バニョレ国際振付コンクールの本選にも進出しました。その後、笠井叡や木佐貫邦子などの著名な振付家の作品でも活躍し、ダンス界での存在感を高めていきます。

コンドルズの設立と国際的評価

1996年に近藤は自らのダンスカンパニー「コンドルズ」を設立し、全ての作品の構成、映像、振付を担いました。このカンパニーは20ヶ国以上で公演を行い、ニューヨークタイムズ紙からも絶賛を受けるようになります。また、渋谷公会堂での公演も瞬く間に完売しました。

2005年には、その独自性や斬新さが評価され、朝日舞台芸術賞・寺山修司賞を受賞。舞台芸術の分野で他のクリエイティブな活動と同様に、彼のダンスの評価が高まっていきます。

近藤はまた、主演の櫻井翔に振付けを行った映画「ヤッターマン」をはじめ、多くのアーティストとのコラボレーションも実現しています。特に氣志團、YUKI、フジファブリック、宮崎あおい出演の『星の王子様』などに携わってきました。

俳優としての活動

彼は2007年に野田秀樹の演出するNODA・MAPの四人芝居「THE BEE」で役者としてデビューし、以降も映画「ブタがいた教室」や「ラッシュライフ」にも出演しています。

さらに、NHK教育テレビでの「からだであそぼ」など、多岐にわたるテレビ番組で振付師としても活躍し、様々なジャンルでその才能を発揮しています。

教育者としての活動

近藤は教育者としても精力的に活動しており、横浜国立大学、立教大学、桜美林大学、女子美術大学で非常勤講師としてダンスを指導しています。全国各地でワークショップを開催し、ダンスの魅力を広めています。

受賞歴

近藤は2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣賞を、2018年に第67回横浜文化賞を受賞するなど、その業績が広く評価されています。2022年4月には彩の国さいたま芸術劇場の第2代芸術監督に就任し、更なる活躍が期待されています。

まとめ

近藤良平は、ダンスとの出会いを通じて国際的に評価される振付家として日本の舞台芸術に貢献し続けています。彼の独自のアプローチや作品は、これからも多くの人々に影響を与えることでしょう。

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