野中邦子

野中邦子（のなかくにこ、1950年 - ）は、日本の翻訳家です。同姓同名の人物に、アースハートの野中邦子、弁護士の野中邦子がいますが、別人です。

来歴

東京都に生まれた野中邦子は、多摩美術大学絵画科を卒業後、出版社に勤務しました。その後、フリーの編集者として活動し、現在は英米ノンフィクションの翻訳を専門としています。翻訳グループ「牧人舎」に所属しており、夫は翻訳家で「牧人舎」の主催者であった鈴木主税です。

著書

『意識のめざめ私が人生で知りたかったこと』（幻冬舎メディアコンサルティング）2018年
『男たらし論』（藤田真利子, 山本淑子, 江崎リエ, 実川元子, 高岡尚子共著、平凡社）1997年

訳書

野中邦子は、多数の英米ノンフィクション作品を翻訳しており、その分野は多岐に渡ります。以下に主な訳書を挙げます。

『大発見未知に挑んだ人間の歴史』（ダニエル・J・ブアスティン、鈴木主税共訳、集英社）1988年、のち集英社文庫（全5巻）1991年
『アーツアンドクラフツウィリアム・モリス以後の工芸美術』（スティーヴン・アダムス、美術出版社）1989年
『マルセル・デュシャン』（グロリア・モウレ、美術出版社）1990年
『チョコレートブック』（ヘルガ・ルビンスタイン、平凡社）1990年
『アール・ヌーヴォー世紀末に生まれた空前の美術状況』（ウイリアム・ハーディ、美術出版社アートガイド）1990年
『ゴッホ一〇〇年目の真実』（デイヴィッド・スウィートマン、文藝春秋）1990年
『馬車の歴史』（ラスロー・タール、平凡社）1991年
『ペギー現代美術に恋した“気まぐれ令嬢”』（ジャクリーン・ボグラド・ウェルド、文藝春秋）1991年
『ジャズ・クレオパトラパリのジョゼフィン・ベーカー』（フィリス・ローズ、平凡社）1991年
『ナンシー・キュナード疾走する美神』（アン・チザム、河出書房新社）1991年
『豊かさの伝説アメリカ・ビジネスにおける価値観の変遷』（ピーター・バイダ、ダイヤモンド社）1992年
『マティスとピカソ芸術家の友情』（フランソワーズ・ジロー、河出書房新社）1993年
『オキーフあるアメリカ神話の誕生』（ジェフリー・ホグリフ、平凡社、20世紀メモリアル）1994年
『究極の迷路』1 - 3（デイヴィッド・アンソン・ラッソ、河出書房新社）1994年
『危険な愛人マタハリ今世紀最大の女スパイ』（ジュリー・ホィールライト、平凡社）1994年
『オキーフ / スティーグリッツ愛をめぐる闘争と和解』（ベニータ・アイスラー、朝日新聞社）1994年
『誰がリンドバーグの息子を殺したか』（ルドヴィック・ケネディ、文藝春秋）1995年
『わがままな猫と暮らす方法』（スティーヴン・ベーカー、飛鳥新社）1995年
『セックス、アート、アメリカンカルチャー』（カミール・パーリア、河出書房新社）1995年
『ウォーホル日記』（パット・ハケット編、中原佑介共訳、文藝春秋）1995年、のち文春文庫（上・下）1997年
『マレーネ・ディートリッヒ』（スティーヴン・バック、福武書店）1995年
『カップルをめぐる13の物語創造性とパートナーシップ』（ホイットニー・チャドウィック, イザベル・ド・クールティヴロン、桃井緑美子共訳、平凡社、20世紀メモリアル）1996年
『伝記ウォーホルパーティのあとの孤独』（フレッド・ローレンス・ガイルズ、文藝春秋）1996年
『永遠のバービー』（M・G・ロード、実川元子共訳、キネマ旬報社）1996年
『愛の魔力セックスに愛は必要か』（メレディス・F・スモール、角川書店）1996年
『ピーター・ビアードの冒険優雅で野蛮な芸術家の半生』（ジョン・バウワマスター、河出書房新社）1997年
『地球に落ちてきた男スティーヴン・スピルバーグ伝』（ジョン・バクスター、角川書店）1998年
『ハリウッド・ガイズスーパーインタビューブック』（集英社インターナショナル編、集英社）1998年
『ダリ』（メレディス・イスリントンースミス、文藝春秋）1998年
『夜とともに西へ』（ベリル・マーカム、角川文庫）1999年
『プラスチック・ビューテイー美容整形の文化史』（エリザベス・ハイケン、平凡社）1999年
『世界のアイデア商品50の秘密ひらめきでビジネス・チャンスをつかむ』（アリン・フリーマン, ボブ・ゴールデン、河出書房新社）1999年
『ピカソと恋人ドラパリ1940-50年代の肖像』（ジェームズ・ロード、平凡社）1999年
『トルーマン・カポーティ』（ジョージ・プリンプトン、新潮社）1999年、のち新潮文庫（上・下）2006年
『赤ん坊にも理由がある』（メレディス・F・スモール、角川書店）2000年
『バービー・クロニクル』（ヨナ・ゼルディス・マクダナー共編、実川元子, 藤田真利子共訳、早川書房）2000年
『性転換 53歳で女性になった大学教授』（ディアドラ・N・マクロスキー、文春文庫）2001年
『キッチン・コンフィデンシャル』（アンソニー・ボーデイン、新潮社）2001年、のち新潮文庫 2005年、のち土曜社 2015年
『あの人が誰だか知っていますか?』（サラ・バートン、角川書店）2001年
『彼女が買うわけ、会社が伸びるわけ女性を魅きつけるマーケティング8つの法則』（フェイス・ポップコーン, リース・マリゴールド、早川書房）2002年
『伝記ガウディ』（ヘイス・ファン・ヘンスベルヘン、文藝春秋）2003年
『ジョン・レノンレジェンド』（ジェームズ・ヘンケ、河出書房新社）2003年
『世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション』（アンソニー・ボーデイン、新潮社）2003年、のち改題『クックズ・ツアー』（土曜社）2015年
『血とシャンパンロバート・キャパ - その生涯と時代』（アレックス・カーショウ、角川書店）2004年
『世界を変えた地図ウィリアム・スミスと地質学の誕生』（サイモン・ウィンチェスター、早川書房）2004年
『やっぱり美味しいものが好き』（ジェフリー・スタインガーテン、文春文庫）2005年
『ロンドン食の歴史物語中世から現代までの英国料理』（アネット・ホープ、白水社）2006年
『貧困の終焉 2025年までに世界を変える』（ジェフリー・サックス、鈴木主税共訳、早川書房）2006年、のちハヤカワ文庫 2014年
『悪魔と博覧会』（エリック・ラーソン、文藝春秋）2006年
『マリー・アントワネット』上・下（アントニア・フレイザー、ハヤカワ文庫）2006年
『「最後の社会主義国」日本の苦闘』（レナード・ショッパ、毎日新聞社）2007年
『フェルメールの受胎告知』（シリ・ハストヴェット、白水社）2007年
『第四の十字軍コンスタンティノポリス略奪の真実』（ジョナサン・フィリップス、中島由華共訳、中央公論新社）2007年
『バグダッド101日早朝5時30分、米空軍の猛爆撃が始まった』（アスネ・セイエルスタッド、イースト・プレス）2007年
『図書館愛書家の楽園』（アルベルト・マングェル、白水社）2008年、のち新装版 2018年
『黒死病ペストの中世史』（ジョン・ケリー、中央公論新社）2008年、のち中公文庫 2020年
『レニ・リーフェンシュタールの嘘と真実』（スティーヴン・バック、清流出版）2009年
『地球全体を幸福にする経済学過密化する世界とグローバル・ゴール』（ジェフリー・サックス、早川書房）2009年
『奇想の美術館イメージを読み解く12章』（アルベルト・マングェル、白水社）2010年
『アート・スピリット』（ロバート・ヘンライ、国書刊行会）2011年
『世界を救う処方箋「共感の経済学」が未来を創る』（ジェフリー・サックス、早川書房）2012年
『マティス知られざる生涯』（ヒラリー・スパーリング、白水社）2012年
『脳の右側で描け』（ベティ・エドワーズ、河出書房新社）2013年、のち新装版 2021年
『世界は考える』（ジョージ・ソロスほか、土曜社）2013年
『読書礼讃』（アルベルト・マングェル、白水社）2014年
『世界の図書館美しい知の遺産』（ジェームズ・キャンベルほか、高橋早苗共訳、河出書房新社）2014年
『世界の都市地図500年史』（ジェレミー・ブラック、高橋早苗共訳、河出書房新社）2016年
『ラブ・ゲームテニスの歴史』（エリザベス・ウィルソン、白水社）2016年
『フィンセント・ファン・ゴッホ失われたアルルのスケッチブック』（ボゴミラ・ウェルシュ＝オフチャロフ、高橋早苗共訳、河出書房新社）2017年
『アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし』（河出書房新社）2017年、のち新装版 2021年：大人向け絵本
『ピカソとの日々』（フランソワーズ・ジロー, カールトン・レイク、白水社）2019年
『世界の書店を旅する』（ホルヘ・カリオン、白水社）2019年
『利き目を使って描け左右それぞれの目の特性を活かす』（ベティ・エドワーズ、河出書房新社）2021年
『ザ・ミュージアム世界の知と美の殿堂』（オーウェン・ホプキンズ、河出書房新社）2022年

外部リンク

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牧人舎・公式サイト

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