藤田真利子

藤田真利子（ふじた まりこ）

1951年生まれの日本の翻訳家。特にフランス語からの翻訳に定評があり、幅広いジャンルの作品を手がけている。日本推理作家協会会員。

人物・来歴

福島県出身。東北大学文学部を卒業し、フランス語を専攻した。翻訳家としての活動は多岐にわたり、小説、ノンフィクション、社会学、性文化史など、さまざまな分野の作品を手がけている。

共著

『男たらし論』（1997年、平凡社）
『天皇制と共和制の狭間で』（2018年、第三書館）

翻訳

藤田真利子の翻訳作品は非常に多岐にわたる。以下に主なものをジャンル別にまとめる。

ミステリー・小説

『ウェンズ氏の切り札』（1993年、社会思想社） - S・A・ステーマン
『キャンティとコカコーラ』（1994年、社会思想社） - シャルル・エクスブラヤ
『パリは眠らない』（1994年、社会思想社） - ミシェル・ルブラン
『ハンサムな狙撃兵』（1995年、社会思想社） - シャルル・エクスブラヤ
『ラウンダーズ』（1999年、徳間文庫） - ケビン・キャンティ
『夜を喰らう』（2001年、ハヤカワ・ミステリ文庫） - トニーノ・ベナキスタ
『死者を起こせ』（2002年、創元推理文庫） - フレッド・ヴァルガス
『殺人者の放物線』（2006年、創元推理文庫） - アンドレア・H・ジャップ
『論理は右手に』（2008年、創元推理文庫） - フレッド・ヴァルガス
『彼の個人的な運命』（2012年、創元推理文庫） - フレッド・ヴァルガス

ノンフィクション

『死刑執行』（1996年、新潮社） - ロベール・バダンテール
『「私」が、私でない人たち』（1997年、作品社） - ラルフ・アリソン、テッド・シュワルツ
『死刑産業 アメリカ死刑執行マニュアル』（1997年、作品社） - スティーヴン・トロンブレイ
『野生の心、野生への旅』（1999年、河出書房新社） - デイヴィッド・クォメン
『不完全犯罪ファイル 科学が解いた100の難事件』（2000年、明石書店） - コリン・エヴァンス
『優生思想の歴史 生殖への権利』（2000年、明石書店） - スティーブン・トロンブレイ
『そして、死刑は廃止された』（2002年、作品社） - ロベール・バダンテール
『グローバリズムは世界を破壊する プロパガンダと民意』（2003年、明石書店） - ノーム・チョムスキー、デイヴィッド・バーサミアン
『不完全犯罪ファイル 2』（2006年、明石書店） - コリン・エヴァンス
『壊れゆく地球 気候変動がもたらす崩壊の連鎖』（2009年、講談社） - スティーヴン・ファリス
『シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々』（2018年、東京創元社） - デルフィーヌ・ミヌーイ
『本当の人生』（2019年、東京創元社） - アドリーヌ・デュドネ
『グレゴワールと老書店主』（2021年、東京創元社） - マルク・ロジェ

社会学・文化史

『強姦の歴史』（1999年、作品社） - ジョルジュ・ヴィガレロ
『女の身体、男の視線 浜辺とトップレスの社会学』（2000年、新評論） - ジャン=クロード・コフマン
『ペニスの文化史』（2001年、作品社） - マルク・ボナール、ミシェル・シューマン
『お尻とその穴の文化史』（2003年、作品社） - ジャン・ゴルダン、オリヴィエ・マルティ
『ヴァギナ 女性器の文化史』（2005年、河出書房新社） - キャサリン・ブラックリッジ
『体位の文化史』（2006年、作品社） - アンナ・アルテール、ペリーヌ・シェルシェーヴ
『コンドームの歴史』（2010年、河出書房新社） - アーニェ・コリア
『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』（2014年、作品社） - ゲイリー・P・リュープ

その他

『ジャンヌ・ダルク』（1999年、ソニー・マガジンズ文庫） - フィリップ・セギ
『フェアリーテイル』（1999年、WAVE出版） - モニカ・クリング
『バービー・クロニクル』（2000年、早川書房） - ヨナ・ゼルディス・マクダナー、野中邦子編
『リトル・ダンサー』（2001年、愛育社） - メルヴィン・バージェス、リー・ホール原作・脚本
『ヴァテル 謎の男、そして美食の誕生』（2001年、東京創元社） - ドミニク・ミッシェル
『クララは歩かなくてはいけないの? 少女小説にみる死と障害と治癒』（2003年、明石書店） - ロイス・キース
『シカゴ』（2003年、角川文庫） - ビル・コンドン 脚本、フレッド・エッブ 作詞
『仕事も勉強もはかどる15分間昼寝術』（2004年、草思社） - ブルーノ・コンビ
『最後の錬金術師カリオストロ伯爵』（2004年、草思社） - イアン・マカルマン
『プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人 完訳』（2007年、第三書館） - ベン・ヒルズ
『イギリス式「完全禁煙プログラム」』（2008年、講談社+α新書） - ジリアン・ライリー
『イギリス式これで絶対禁煙セラピー』（2008年、講談社） - ジリアン・ライリー
『フランスの歴史 フランス高校歴史教科書 19世紀中頃から現代まで 近現代史』（2011年、明石書店） - マリエル・シュヴァリエ, ギヨーム・ブレル 監修

シナリオ対訳

『恋におちたシェイクスピア』（1999年、愛育社） - マーク・ノーマン、トム・ストッパード
『プリティ・ブライド』（1999年、愛育社） - サラ・パリオット、ジョサン・マクギボン
『マン・オン・ザ・ムーン』（2000年、愛育社） - スコット・アレクサンダー、ラリー・カラズウスキー脚本
『ミュージック・オブ・ハート』（2000年、愛育社） - パメラ・グレイ脚本
『サイダーハウス・ルール』（2000年、愛育社） - ジョン・アーヴィング原作・脚本
『天使のくれた時間』（2001年、愛育社） - デヴィッド・ダイアモンド、デヴィッド・ワイスマン 脚本
『偶然の恋人』（2001年、愛育社） - ドン・ルース 脚本
『ザ・セル』（2001年、愛育社） - マーク・プロトセヴィッチ 脚本

「娘と話す」シリーズ

『宗教ってなに? 娘と話す』（2002年、現代企画室） - ロジェ=ポル・ドロワ
『国家のしくみってなに? 娘と話す』（2002年、現代企画室） - レジス・ドブレ
『イスラームってなに? :子どもたちと話す』（2002年、現代企画室） - タハール・ベン・ジェルーン
『哲学ってなに? 娘と話す』（2005年、現代企画室） - ロジェ=ポル・ドロワ
『数学ってなに? 娘と話す』（2011年、現代企画室） - ドゥニ・ゲジ


藤田真利子の翻訳は、原文のニュアンスを損なうことなく、読者にわかりやすい日本語で提供されると評価されている。その幅広い知識と優れた翻訳能力で、多くの読者に影響を与え続けている。

脚注

日本推理作家協会 会員自己紹介

外部リンク

* 個人サイト

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