野原未蘭

野原未蘭の紹介

野原未蘭（のはら みらん）は、2003年8月4日生まれの日本将棋連盟所属の女流棋士です。彼女は富山県富山市出身で、女流棋士番号は70です。将棋界の大物、森内俊之のもとで修行を積み、現在は法政大学キャリアデザイン学部に在学中です。

将棋との出会い

野原は5歳の時、将棋のアマチュア三段である父親から将棋を教えてもらったことがきっかけで、将棋の世界に足を踏み入れました。彼女は9歳から金沢市の道場「晩成塾」で元奨励会三段の鈴木英春に指導を受け始め、将棋の技術を磨いていきます。

若き成果

未蘭は小学生の頃からその才能を発揮し、2014年には第7回小学生駒姫名人戦で優勝、翌2015年には連覇を達成しました。さらに2016年の第8回中学生女子名人戦でも優勝し、当時2歳年上の礒谷真帆に勝利するなど、若手棋士としての地位を確立しました。また同年には第9回女子アマ王位戦でも優勝し、中学1年生で女性アマチュアのトップに立ちました。

女流棋士への道

2017年には第49回女流アマ名人戦で初優勝し、その後の第10回女子アマ王位戦ンでも優勝。中2の時には女性アマチュア2冠を達成しました。2018年には男女混合の中学生将棋名人戦で優勝するという快挙を成し遂げ、お世辞にも良くあるとは言えない優勝の経歴が増えていきました。

2019年にはアマチュアの予選を突破し、女流王座戦一次予選で二連勝を収め、さらに第51回女流アマ名人戦では史上初の3連覇を成し遂げます。そして2020年には、これまで在学中にプロ入りを考えていなかったものの、東海研修会に入会。ついにアマチュアから女流棋士への道を歩み始めました。

女流棋士としての活動

2020年9月にはプロの女流棋士となり、その経緯で森内俊之を師匠に持つことが決定しました。プロデビューは第28期倉敷藤花戦で、準決勝まで進出しましたが、惜しくも敗退。2021年には女流1級に昇級し、同年中に女流初段に昇段を果たします。

特に2022年には、マイナビ女子オープンで史上初となる入玉宣言法での勝利を収め、注目を集めました。彼女の棋風は、鈴木英春が考案した英春流で、将棋界に新たな風を吹き込んでいます。

プライベートと趣味

趣味として音楽鑑賞や絵を描くこと、映画鑑賞を楽しむ野原は、彼女の名前「未蘭」がイタリアのミラノに由来していることも公表しています。小学校時代には珍しい名前にコンプレックスを抱いていたこともありましたが、今ではその個性的な名前を気に入っていると語っています。彼女の家族も将棋に深く関与し、父親だけでなく、叔父もアマ三段という環境で育まれました。

復帰戦と次の展望

2020年以降、未蘭は多くの大会で優勝し続け、彼女の将来が期待されています。また、プロ野球の東京ヤクルトスワローズのファンとしても知られ、スポーツへの興味も示しています。2024年には女流棋士発足50周年の記念パーティーに実行委員として参加し、その活動の幅を広げています。

今後の彼女の活躍に注目していきましょう。

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