長泉なめり駅

長泉なめり駅：静岡がんセンター最寄りの御殿場線駅

長泉なめり駅は、静岡県駿東郡長泉町納米里に位置する東海旅客鉄道（JR東海）御殿場線の駅です。駅番号はCB15。2002年9月7日に開業し、地域住民や静岡県立静岡がんセンターの利用者にとって重要な交通拠点となっています。

駅の誕生と歴史

長泉町では、御殿場線の裾野駅と下土狩駅間の長距離を解消するため、1988年から新駅の誘致活動を展開していました。1996年に静岡がんセンターの建設が決定したことを契機に、新駅設置計画は本格化。がんセンターの開院に合わせ、2002年9月7日、長泉なめり駅が開業しました。駅名の由来は、駅所在地の地名「納米里」です。開業と同時に、駅とがんセンターを結ぶバス路線も運行を開始しました。

2000年には「長泉町JR御殿場線新駅設置期成同盟会」が設立され、地域を挙げての取り組みが実を結んだ形となりました。2010年には、ICカード「TOICA」の利用が可能になり、利便性が向上しました。

駅の構造とバリアフリー

長泉なめり駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。ホームは線路の西側にあり、西口と東口の2つの出入口があります。西口から自由通路（納米里自由通路）を通って東口へアクセスできます。裾野駅管理の無人駅であり、自動券売機やICカードチャージ機はありません。

特筆すべきは、静岡がんセンターの最寄駅として、バリアフリー設計が徹底されている点です。車椅子対応のスロープ、音声誘導装置、点字案内板、エレベーター、障害者対応トイレ、障害者用駐車場などが整備されており、駅前の道路からホームまで段差なく移動できます。

利用状況と周辺環境

2021年度の1日平均乗車人員は804人です。開業後、利用者は増加傾向にあります。（2003年度～2009年度のデータは非公表）。

駅周辺は、東側に繊維関連工場や住宅地、西側に静岡県道394号沼津小山線（旧国道246号線）沿いに商業施設や工場が立地しています。西口駅前広場からは、静岡がんセンター行きのバスや、長泉町・清水町を循環する路線バスが発着しています。

バス路線

長泉なめり駅停留所には、富士急シティバス（がんセンター線、ベックマン・コールター線、駿河平線）と、長泉町コミュニティバス（南北線、循環線）が乗り入れています。これらの路線バスは、がんセンター、三島駅南口、長泉町内の各地域を結んでいます。

隣の駅

上り：裾野駅
下り：下土狩駅

まとめ

長泉なめり駅は、地域住民の生活を支えるとともに、静岡がんセンターへのアクセスを向上させる重要な役割を担っています。バリアフリー設計や充実したバス路線など、利用者にとって利便性の高い駅となっています。今後も、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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