長谷寺駅

長谷寺駅

近畿日本鉄道大阪線にある長谷寺駅は、奈良県桜井市初瀬に位置する地上駅です。駅番号はD44。古くから参拝客の重要なアクセス拠点として機能しており、周辺には歴史的建造物や観光スポットが点在しています。

歴史

長谷寺駅の歴史は、1929年に参宮急行電鉄桜井～長谷寺間の開通と同時に開業したことに始まります。その後、1930年には長谷寺～榛原間が開通、関西急行鉄道、近畿日本鉄道と経営統合を経て、現在に至ります。当初から長谷寺へのアクセス駅として利用されていましたが、2018年には急行停車駅となり、利便性が向上しました。近年では終日無人駅となっていますが、自動改札機や自動精算機が設置され、利用者の利便性を考慮した設備が整っています。

駅構造

相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、ホーム有効長は6両分です。駅舎は下り線ホームより一段低い傾斜地に位置し、階段でホームと連絡しています。改札口は1ヶ所のみ。盛土の高架駅のような独特の景観が特徴的です。また、下り線側には側線と使われていないホーム跡も残されています。名張方の上下渡り線により、異常時における折り返し運転も可能です。

停車列車と利用状況

長谷寺駅には、急行、準急、区間準急、普通列車が停車します。日中は急行が毎時3本停車し、朝夕には準急以下の列車も運行されています。かつては臨時停車する列車もありましたが、2018年のダイヤ改正で急行の定期停車駅となり、利用客の利便性が向上しました。

利用状況は、近年減少傾向にあります。2018年には1日あたり1200人を超える乗降客がありましたが、2021年には600人台にまで減少しています。これは、近年の社会情勢の変化や交通手段の多様化などが影響していると考えられます。

駅周辺

長谷寺駅周辺は、歴史と自然豊かな地域です。駅周辺には、西国三十三所第八番札所である長谷寺をはじめ、法起院などの寺院、初瀬小学校、初瀬郵便局、国道165号などが位置しています。また、長谷寺へのアクセスには、参急橋を渡ることになります。駅からは徒歩圏内に長谷寺や周辺の史跡があり、観光拠点として最適な立地です。桜井市コミュニティバスも利用可能です。

隣の駅

長谷寺駅は、歴史と観光が融合した魅力的な駅です。周辺の観光地へのアクセス拠点として、今後も重要な役割を果たしていくでしょう。

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