長野赤十字看護専門学校

長野赤十字看護専門学校に関する概要

長野赤十字看護専門学校（ながのせきじゅうじかんごせんもんがっこう）は、長野県長野市に位置する私立の専門学校であり、その運営は日本赤十字社によって行われていました。この学校は、看護教育の一環として多くの看護師を養成してきた歴史を持っています。

沿革

この校の歴史は1895年にさかのぼります。当初は日本赤十字社長野支部が設立した速成看護婦養成所としてスタートし、その後、1948年に保健婦助産婦看護婦法の施行に伴って長野赤十字看護学院に改称されました。1951年には長野赤十字高等看護学院に名称を変更し、その後も保健婦助産婦看護婦法に基づく養成施設としての認可を受け、医療専門教育の重要な役割を果たしました。

1976年には、学校教育法第82条の8に基づく医療専門課程を設置する専修学校として認可され、長野赤十字看護専門学校と改名されました。1995年には、専門士の称号を授与することができる専門課程として認可されるなど、段階的にその教育の地位を確立していきました。

しかし、2016年2月には長野赤十字病院の建て替えに伴い、看護系学部の設置を検討している大学と連携したため、学校の存続に危機感が広がりました。2019年4月には学生の新たな募集が停止となり、2022年3月には正式に閉校することとなりました。

学科と資格

長野赤十字看護専門学校では、看護学科を専門課程として3年間のコースが用意されていました。この課程を修了することにより、以下の資格や免許を取得することが可能でした：

• - 看護師国家試験受験資格
• - 保健師、助産師の養成機関受験資格
• - 養護教諭免許一種の養成機関（看護系）受験資格
• - 専門士（医療専門課程）の称号
• - 四年制大学への編入学受験資格

また、在学生に対しては日本赤十字社が提供する奨学金制度があり、学生生活を支えるための資金援助が行われていました。

アクセス

学校へのアクセスは、JRまたは長野電鉄の長野駅を利用することができました。東口からは長電バスの14・15系統「日赤」行きに乗車し、善光寺口からはアルピコ交通（川中島バス）の21系統「日赤」行きでアクセス可能でした。

関連項目

長野赤十字看護専門学校は長野赤十字病院や諏訪赤十字看護専門学校と深い繋がりがあります。清泉女学院大学や長野保健医療大学の看護学部の設置により、同校はその役割を終えることになりました。

おわりに

長野赤十字看護専門学校は、その長い歴史と教育的背景を持ちながら、地域医療に貢献してきた教育機関でした。多くの看護師を輩出し、地域の医療分野で重要な役割を果たしてきた事実は、今後も多くの人々の記憶に残ることでしょう。

もう一度検索