関智

関智（せき さとる）は、1957年3月26日、東京都に生まれた編集者、プロデューサーです。彼は、株式会社剄文社でのキャリアをスタートさせ、長濱治の写真集「ヘルズエンジェルズ」や、YMOのマニピュレーター松武秀樹の「たった一人のフルバンド」といった話題作を手がけました。

その後、フリーランスとして「POPEYE」、「BRUTUS」、「宝島」といったカルチャー雑誌の企画・編集に携わり、1983年には徳間書店に入社。「SFアドベンチャー」編集部では、小松左京、筒井康隆、平井和正、新井素子、夢枕獏、田中芳樹、菊地秀行、大原まり子、神林長平など、数多くの作家を担当しました。特に、雑誌のリニューアル時には編集長として、当時としては画期的な全面DTPによる構成と、ヴィジュアルを大幅に取り入れた小説誌として注目を集めました。

この時期には、BSN（新潟放送）のラジオ番組「東京トレンディ・ナウ」のパーソナリティを10年間務めるなど、メディアでの活躍も展開しました。小説誌編集の後、徳間書店とコミックギャラリーが企画した少年向け漫画雑誌「MANGA BOYS」の創刊スタッフとしても参加しています。

文芸書籍編集部では、花井愛子の「マネーストリッパー」、ナンシー関の「ヴィンテージ・ギャグの世界」、川又千秋の「真珠湾艦隊」シリーズ、ホラーノベル・シリーズ「ナイトメア・ファイル」などを立ち上げ、後の大藪春彦賞作家となる平山夢明を長編デビューさせました。1996年にはデジタルコンテンツ開発局に異動し、大ベストセラー小説「銀河英雄伝説」のゲーム化をプロデュース。セガサターン版、プレイステーション版ともにヒットを記録しました。1999年には、自身が原案、シナリオ、プロデュースを手がけたプレイステーション用ソフト「とんでもクライシス！」をリリースし、国内外で30万本のヒットを達成。

2002年には、プレイステーション2用ソフト「ストリート・ゴルファー」を企画・プロデュースし、2003年にはファミリーレストラン用端末プラスeに「超能力でGO!」をリリース。2005年にはWEBサイト「アメリカクラブ」のサイト・プロデュースを担当。2006年にはソフトバンク配信型マガジン「ユビオ」の編集長を務めるなど、幅広いジャンルで才能を発揮しました。2008年、KKベストセラーズに入社し、クロスメディア事業部部長として、田辺まりこの「枯れない男のsexテクニック」をプロデュースしベストセラーに。谷村新司の初小説集「昴」を担当し、還暦&出版記念式をプロデュースしました。また、登山家・栗城史多の事務局長としても活動しました。

2013年には、飯野賢治、江口勝敏、竹内宏彰、伊藤穰一らと共にILCAの学校を立ち上げ、2017年にはVRアニメーション「Brush Bunnyと百鬼夜行」をプロデュース。東放学園デジタル文芸科講師、日本電子学園モバイルビジネス科講師、日本脚本家連盟スクール放送作家コース講師、日本工学院非常勤講師を歴任。現在は刺激スイッチ研究所所長として活動しています。

関智は、ゲーム、モバイルゲーム、Webサイト、書籍など多岐にわたるメディアでプロデュースを手がけ、「銀河英雄伝説」ゲーム化、「とんでもクライシス！」、「ストリート・ゴルファー」などのゲーム作品、また、小松左京の「虚無回廊」、ナンシー関の「ヴィンテージ・ギャグの世界」、平山夢明の「SINKER　沈むもの」、谷村新司の「昴」など、数多くの書籍の制作にも携わりました。その活動は、編集、プロデュースの枠を超え、コンテンツ業界に多大な影響を与えています。

主なイベント出演としては、「孤独のグルメ実食&ミニライブ」、「横山宏のここだけの話」、「業界あるあるナイト」、「ingress meetup」など、様々なジャンルのイベントにも積極的に関わっています。

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