阪急阪神エクスプレス

株式会社阪急阪神エクスプレスの概要

株式会社阪急阪神エクスプレス（HANKYU HANSHIN EXPRESS Co., Ltd.）は、大阪市北区梅田に本社を構える大手の国際航空貨物フォワーダーです。阪急阪神東宝グループの一員であり、阪急阪神ホールディングスの中核事業会社として、国際的な物流サービスを提供しています。

歴史と成り立ち

この会社の起源は1948年に遡ります。当初、阪急電鉄が航空代理店業務を開始し、同じ年に阪神電気鉄道もこの事業に参入しました。これにより、日本における航空貨物取扱の基盤が築かれたのです。その後、1949年には両社がそれぞれ税関貨物取扱人の免許を取得し、1957年には航空貨物の混載事業も開始。1960年には阪急電鉄から分社化された株式会社阪急国際交通社が設立され、主要な国際物流サービスを開始しました。

1999年には、阪神電気鉄道が国際航空貨物取扱業を阪神エアカーゴに譲渡し、事業が独立すると、これに続く形で経営統合が進められました。2006年には阪急ホールディングスとの経営統合を経て、阪急阪神エクスプレスが法人化され、事業の効率化が図られました。

経営統合と国際展開

2008年には阪急交通社の国際輸送部門が株式会社阪急エクスプレスに継承され、阪神エアカーゴと共に業務の統合が進みます。この動きにより、物流の効率化のみならず、コスト削減の効果も生まれました。また、国内外での拠点設立に力を入れ、2009年には初の海外現地法人がベトナムでスタートしました。

2023年現在、阪急阪神エクスプレスは世界23カ国にわたって現地法人や駐在員事務所を設置しており、合計17の現地法人を擁しています。特に、アメリカ、ヨーロッパ、中華圏、ASEAN地域などに多くの拠点を持ち、国際貨物航空サービスを支えています。

環境への取り組み

阪急阪神エクスプレスは、国際運送業における環境への配慮も重要視しています。物流事業を通じてエコを推進し、持続可能な社会の実現に寄与するために、様々な取り組みを行っています。また、動物輸送やペット輸出入のサポートも行い、国内の動物園や水族館における動物の輸送なども手掛けてきました。

将来展望

阪急阪神エクスプレスは、今後ますますグローバル化が進む中で柔軟な対応力を求められると予想されます。また、新たな物流ニーズに応えるため、ICTを活用した効率的な運営とネットワークの拡大に力を入れていくことでしょう。さらなる市場の変化に対応する企業体制を整え、物流業界でのリーダーシップを確立することを目指しています。

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