青山充

青山充について

青山充（あおやま みつる、1954年2月16日生まれ）は、新潟県上越市の出身で、フリーの男性アニメーターおよびキャラクターデザイナーとして知られています。彼のキャリアは多岐にわたり、特に自身一人で原画を描くことで実力が際立つアニメーターとして評価されています。

来歴

青山は幼少期を病弱な体調で過ごしましたが、『鉄腕アトム』や『8マン』といった漫画の模写をすることで絵に親しみました。しかし、彼自身は漫画家になるつもりはなく、改めて絵を描く仕事への道を選ぶことになりました。工業高校を卒業した後、東京に移住し、東洋美術学校でグラフィックデザインを学びましたが、途中で退学し、アルバイトをする中でアニメ業界に飛び込むことに。

彼は友人から紹介された作画スタジオ・スタジオルックで、1976年にアニメ業界に足を踏み入れました。最初の仕事は『ポールのミラクル大作戦』でした。その後、彼は24歳のころに原画の担当をするまでに成長しました。1980年代には、『燃えろアーサー 白馬の王子』や『がんばれ元気』などの作品で多くの経験を積み、スタジオアトンへと移籍していきます。この時期の『がんばれ元気』は、彼のアニメーターとしての基盤を築いた作品として記憶されています。

さらに1983年には『ベムベムハンターこてんぐテン丸』の第15話にて、初めてテレビシリーズでの作画監督を担当。この作品から、彼は30分アニメ1話分の原画を一人で完成させる実績を持つようになりました。

1984年以降は、朝日放送の制作した日曜朝のアニメでの作画監督や原画を手掛け続け、フリーの立場でありながらも、いわば専属のように東映動画で働き続けました。1987年には、『ビックリマン』系列で初のキャラクターデザインを担当し、以後も全ての『ビックリマン』シリーズでキャラクターデザインに携わることとなります。さらに、『GS美神』や『プリキュアシリーズ』など数多くの作品にも参加し、その影響力を強めていきました。

人物像

青山は家族構成として兄がいる次男です。彼のキャリアにおいては少女向け作品を多く手がけていますが、実際には自分の好みとしては少年向けが好きだと語っています。フリーになった後は家庭を持ち、生活を重視するようになります。彼は日曜朝のアニメで仕事をし続け、そのことに幸せを感じています。

作画の仕事に情熱を持つ一方で、読書や映画鑑賞などの趣味も持つ彼ですが、あくまで仕事が第一と考えており、インタビューでも引退についての考えを述べています。今後もアニメ界での活動を続けたい意向を持ちながら、70歳になるまでは現役でいたいと抱負を語っています。

代表作品

青山充は、数々の人気テレビアニメや劇場版に名を連ねています。主な作品には以下があります：

• - テレビアニメ

- 『ポールのミラクル大作戦』（1976年）
- 『燃えろアーサー 白馬の王子』（1980年）
- 『ビックリマン』シリーズ（1987年 - 2007年）
- 『プリキュアシリーズ』（2004年 - 2023年）

• - 劇場アニメ

- 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』（1983年）
- 『GS美神 極楽大作戦!!』（1994年）
- 『プリキュアオールスターズ』シリーズ（2009年 - 2023年）

このように、青山充は日本のアニメーション界に多大な貢献をしてきた人物であり、今後の活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索