飯島町

長野県飯島町：中央アルプスと南アルプスに抱かれた歴史と自然の町

長野県上伊那郡南部に位置する飯島町は、中央アルプスと南アルプスの雄大な山々に囲まれた、自然豊かな町です。西には南駒ヶ岳や越百山など中央アルプスの山々、東には仙丈ヶ岳を中心とした南アルプスの山々が連なり、特に七久保地区からは雪をいただく中央アルプスの絶景を望むことができます。

町の地質は、山々から流れ出る与田切川、中田切川などの清流が潤し、稲作や梨などの果物、野菜栽培が盛んです。また、良質な馬肉を使った製品も町の名物として知られています。

歴史と文化：交通の要衝として栄えた町

飯島町の歴史は古く、鎌倉時代には清和源氏飯島氏の所領でした。江戸時代には、天領の管理を行う飯島代官所（飯島陣屋）と、三州街道の宿場町である飯島宿が置かれ、交通の要衝として栄えました。明治時代には、伊那県の県庁所在地にもなっていました（1868年～1871年）。

明治22年（1889年）の町村制施行により、飯島村、田切村、本郷村が合併して飯島村が発足。その後、昭和24年（1949年）には南向村の一部を編入、昭和29年（1954年）には町制施行によって飯島町となり、昭和31年（1956年）には七久保村と合併して現在の飯島町となりました。

町内には、歴史を感じさせる数々の史跡や建造物が残されています。岩間山城や唐沢城などの城郭跡、石上神社、五森神社などの神社仏閣、そして三州街道（塩の道）の面影を今に残す飯島宿や飯島陣屋など、歴史探訪にも最適な場所です。

自然と観光：アルプスの絶景と豊かな自然

飯島町は、自然豊かな環境も魅力です。中央アルプスと南アルプスからの眺望はもちろん、千人塚公園や千人塚城ヶ池、与田切公園（キャンプ場、テニスコート、プール、親水広場など）といった、自然を満喫できるスポットが数多く存在します。

また、コスモスの花畑や、シオジ平自然園など、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。アグリネイチャーいいじまなどの農業体験施設もあり、自然と触れ合う機会も豊富です。

町の現状と未来：交流と発展

現在、飯島町は人口約1万人規模の町です。町長を筆頭に、町議会や職員が町の行政を担っています。町内には、飯島町立飯島中学校、飯島町立飯島小学校、飯島町立七久保小学校などの教育施設、飯島郵便局、上伊那農業協同組合飯島支所などの公共施設があります。

交通面では、JR飯田線の飯島駅が中心的な役割を果たし、バス路線や中央自動車道も整備されています。また、町内を循環する「いいちゃんバス」や、近隣の自治体とを結ぶバス路線も運行されています。

飯島町は、ブラジルのフェラース・デ・バスコンセーロス市と姉妹都市提携、奈良県の斑鳩[[町]]と友好都市提携を結んでおり、国際交流にも力を入れています。

今後も、豊かな自然と歴史を活かした町づくりを進め、地域住民の生活の向上と町の発展に貢献していくことでしょう。

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