香久山駅

香久山駅について

香久山駅（かぐやまえき）は、奈良県橿原市出垣内町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）桜井線の駅です。その名は、百人一首にも名を連ねる歌枕で有名な香久山から取られており、特に「天香具山」として知られています。

駅の歴史

香久山駅は、1913年4月21日に桜井線の桜井駅と畝傍駅の間に新たに開業しました。1984年には荷物取り扱いを廃止し、同年の10月20日には駅員が配置されない無人駅となりました。その後、1987年には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。2005年にはICカード「ICOCA」の導入が行われ、以降自動券売機やICカード用の読取機が整備され、利便性が向上しました。

2010年からは路線の愛称が「万葉まほろば線」と定められ、駅の認知度を高めることに寄与しました。2018年には老朽化した駅舎のリニューアル工事が開始され、2019年には新駅舎が完成しました。新しい駅舎は木造の旧駅舎とホーム上の待合室を取り壊した後に作られ、モダンなデザインとなっています。

駅の構造

香久山駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームは高田方面に向かって右側に位置しています。この駅は王寺鉄道部によって管理される無人駅であり、かつては1925年に建てられた木造駅舎が存在していましたが、2019年には新しい駅舎に更新されました。

また、香久山駅ではICOCAを利用可能であり、よってSMART ICOCAのクイックチャージが可能な自動券売機が設置されています。2018年のリニューアルに伴い、トイレは廃止されました。

利用状況

2023年度における香久山駅の1日あたりの平均乗降者数は396人と、桜井線の駅の中で最も少ない数字です。このことからも、地域における利用状況が伺えます。

駅周辺の環境

香久山駅の南側には 国道165号が通り、商業施設やオフィスが点在しています。また、北側には近鉄大阪線が並行しており、北東方面には大福駅があります。この周辺は民家が多く存在しますが、農地も点在し、穏やかな田園風景を形成しています。駅のすぐ前には郵便局が設立されており、駅の存在を気づきにくくする狭小路が特徴的です。

駅周辺には、香久山郵便局や橿原警察署香久山交番、ハシダ技研工業橿原工場などもあり、地域の重要なインフラの一部を成しています。また、駅の南には黒田池があり、自然を感じられるスポットとなっています。

隣接駅

香久山駅の隣には桜井駅および畝傍駅があり、いずれも桜井線に属しています。行先に応じて、快速や普通列車として運行されているため、利用者は利便性を享受できます。

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