魔法戦記リリカルなのはForce

『魔法戦記リリカルなのはForce』は、『娘TYPE』で連載されていた漫画作品です。原作・脚本は都築真紀、作画は緋賀ゆかりが担当しました。

概要

本作は、『リリカルなのは』シリーズにおける第4期シリーズであり、時系列的には最新の物語です。キャッチコピーは「空戦魔導師高町なのは25才、不屈の魂（エース・オブ・エース）、いまだ健在。」。シリーズのタイトルから初めて「少女」という言葉が外れ、少年主人公・トーマと彼を取り巻く新キャラクター達が物語の中心となります。もちろん、25歳になった高町なのはをはじめとする旧シリーズのキャラクター達も登場し、重厚なシリアスストーリーが展開されます。

従来のシリーズよりも王道少年漫画のテイストが強く、「ボーイ・ミーツ・ガール」的な要素も取り入れられています。キャラクター達の新装備や新設定も注目ポイントです。

『魔法少女リリカルなのはViVid』と共に『魔法少女リリカルなのは第4期シリーズ』として発表されました。テレビアニメ第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』の続編であり、シリーズ最新作にあたります。

舞台は新暦81年。これは『魔法少女リリカルなのは』第1期から16年後、『StrikerS』の「JS事件」から6年後、『ViVid』から2年後という設定です。そのため、過去のシリーズ作品から多くのキャラクターが登場し、それぞれの成長した姿が描かれます。社会風刺犯罪ドラマの要素も盛り込まれ、SF組織もの的な要素やメカアクション寄りのバトル描写が強調されているのも特徴です。

物語は、トーマ救出までの第1部と、トーマ達が管理局員見習いとして特務六課に加入する第2部で構成されています。

ストーリー

7年前の「ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故」で全てを失った少年、トーマ・アヴェニール。彼はスバル・ナカジマに救われ、過去を乗り越えるために世界を巡る旅に出ます。そして、第23管理世界「ルヴェラ」に立ち寄ったことがきっかけで、運命が大きく動き出します。そこで出会ったのは、リリィ・シュトロゼックとアイシス・イーグレットという二人の少女。さらに、「事故」の手がかりを握る凶悪犯罪者集団「フッケバイン一家」との出会いが、トーマをベルカ戦乱時代の負の遺産「エクリプス」を巡る戦いへと巻き込みます。

一方、時空管理局も「エクリプス」に対する包囲網を敷き始めます。対応部隊「特務六課」が設立され、元機動六課のメンバーが再集結。次元世界を揺るがす新たな大事件が幕を開けます。

未完の作品

残念ながら、『娘TYPE』が2017年に休刊となったため、本作は長期休載となり、再開の目途は立っていません。未完の作品となっています。

エクリプス関連用語

エクリプスウイルス (ECウイルス): 感染者に破壊衝動をもたらし、体を兵器化する人工ウイルス。
原初の種（種母体）: エクリプスウイルスの源。
自己対滅: ウイルスによる再生能力の暴走で、適合者が死亡する症状。
病化: エクリプス感染の後期に現れる特殊な特性。
ゼロエフェクト: 因子適合者がディバイダーを起動させた際に身に纏う、魔力中和フィールド。
ゼロ因子適合者（ゼロドライバー）: トーマ・アヴェニールのみが該当する特殊な存在。
ディバイド・ゼロ: ゼロ因子適合者が使う広範囲攻撃。
粒子攻撃: 近接戦闘型の因子適合者が使用する遠隔攻撃方法。
肉体改編: 因子適合者が自身の肉体構造や体質そのものを改編する技術。
支配種（ドミナント）: 原初の種から直接感染した感染者だけが持つ特別なウイルス支配の能力。
飛翔戦艇フッケバイン: フッケバイン一家が所有する高速戦闘艦で、巨大EC兵器。
ディバイダー: EC兵器と呼ばれる銃器と刃物が一体化したデバイス。
996: トーマが使用するディバイダー。
928: ヴェイロンが所有するディバイダー。
944: サイファーが所有するディバイダー。
695: ドゥビルが所有するディバイダー。
718: アルナージが所有するディバイダー。
リアクター: ディバイダーと対になる駆動触媒。
ケーニッヒ09: サイファーのディバイダー944と対になるリアクター。
シュトロゼックシリーズ: 人の姿をした生命体型リアクター。
銀十字の書: シュトロゼックとセットになっているストレージデバイス。
レプリカディバイダー: ヴァンデイン・コーポレーションが作った模造品。
VC9: ディーゴが所有するレプリカディバイダー。
VC11: マティが所有するレプリカディバイダー。
VG4「グラディオン」: クイン・ガーランドが所有するレプリカディバイダー。
戦闘防護服（鎧装）: EC因子適合者がリアクトした際にまとうもの。
フッケバイン一家（ファミリー）: 管理局が追う凶悪犯罪者集団。
グレンデル一家: カート・グレンデルを首領とする武装集団。
ヴァンデイン・コーポレーション: 第16管理世界リベルタに拠点を持つデバイスメーカー。
EC計画: ハーディス・ヴァンデインが極秘裏に進めている計画。
野良感染者: フッケバイン一家が指すECウイルス感染者。
自壊ユニット: ヴァンデイン社配下の感染者に仕掛けられた安全装置。
ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故: 新暦74年に発生した大規模な事故。
特務六課: 臨時任務のために編成された特別部隊。
LS級艦船ヴォルフラム: 八神はやてが指揮する船。
JF704式改: 特務六課が運用する輸送ヘリ。
CW-MR212: CW社製のモーターローダー。
第五世代デバイス: 管理局が開発を進めている次世代魔導端末。
武装端末: 魔力駆動の兵器。
カレドヴルフ・テクニクス社（CW社）: 第3管理世界ヴァイゼンを中心に活動する総合メーカー。
AEC武装: CW社が開発した対EC戦用武装端末。
CW-AEC00X「Fortress（フォートレス）」: 航空魔導師用の総合支援端末。
防衛装備（キャロ）およびヴァンガード・ドラグーン（フリード）: キャロとフリードのために調整されたフォートレス装備。
CW-AEC02X「Strike Cannon（ストライクカノン）」: 陸/空両対応型の中距離砲戦端末。
CW-AEC03X「War Hammer（ウォーハンマー）」: 個人での対艦攻撃も視野に入れた大型対象破壊用端末。
CW-AEC05X「グラディエイター」: 格闘戦術者用に作られた武器戦闘型端末。
CW-AEC07X「Sword Breaker（ソードブレイカー）」: スバルの左腕専用に設計されていた装備型端末。
CW-AEC09X-2「オクスタン」: ティアナ用に調整されているライフル型端末。
CW-ADX（アーマーダイン）「ラプター」: CW社が開発した人型の機械端末。
コンバットギア「パフュームグラブ」: アイシス専用のデバイス。
アーマージャケット: アイシスの防護服。
イーグレット・セキュリティー・サービス（イーグレットSS）: アイシス・イーグレットの実家。

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