鶴岡市文化会館

荘銀タクト鶴岡（鶴岡市文化会館）

荘銀タクト鶴岡は、山形県鶴岡市にある多目的ホールです。旧鶴岡市文化会館の老朽化に伴い、建て替えられ、2018年3月にグランドオープンしました。ネーミングライツにより「荘銀タクト鶴岡」の愛称で親しまれています。

歴史

旧文化会館は1971年に開館しましたが、施設の老朽化が進み、改修や再整備が課題となっていました。2010年11月に庁内検討会議が設置され、建て替えの方針が決定しました。建設地は現在地が選ばれ、近隣の文教施設との調和も考慮されました。

2011年6月には、有識者や市民による整備検討委員会が設置され、基本計画策定に向けた協議が重ねられました。設計はプロポーザル方式で公募され、妹島和世建築設計事務所を代表とする共同企業体が選定されました。設計にあたっては、市民参加型のワークショップや説明会が開催され、市民の意見を反映した設計が実現しました。

2014年2月に旧会館の解体工事が始まり、新会館の建設工事は入札が行われましたが、3度にわたる不調に見舞われました。震災復興需要による建設費の高騰や、著名建築家による複雑なデザインが影響したとみられています。その後、工期や入札資格の見直しを経て、竹中工務店を代表とする共同企業体が落札し、2017年8月に新会館が完成しました。

総事業費は、当初計画の2倍以上となる96億7600万円に膨らみましたが、合併特例債の活用により、市の実質負担は30億円程度に抑えられました。

特徴

新会館は、周辺の文教施設や景観との調和を重視したデザインとなっています。音響設計には、永田音響設計が携わり、質の高い音響空間を実現しています。大ホールの緞帳は、日本画家千住博の「水神」をモチーフに、オリエンタルカーペットが制作しました。

施設概要

大ホール：優れた音響設備を備え、コンサートや演劇など様々な催しに対応。
その他：会議室、展示スペースなど、多目的な利用が可能。

沿革

1971年：旧文化会館開館
2010年11月：文化会館整備に関する庁内検討会議設置
2011年6月：鶴岡市文化会館整備検討委員会設置
2012年3月：鶴岡市文化会館整備基本計画策定
2014年7月：旧文化会館解体工事完了
2017年9月1日：荘銀タクト鶴岡の愛称使用開始
2018年3月18日：新ホール グランドオープン

アクセス

荘銀タクト鶴岡 公式サイトをご参照ください。

まとめ

荘銀タクト鶴岡は、市民の文化活動を支える重要な拠点です。設計や建設には、市民の意見が反映され、地域に愛される施設として、質の高い芸術文化体験を提供しています。今後も、様々なイベントや催しを通じて、地域の文化振興に貢献していくことが期待されます。

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