鹿児島県立鴨池野球場
鹿児島県立鴨池野球場
鹿児島県立鴨池野球場は、鹿児島市の与次郎二丁目に位置しており、鴨池公園内にある野球専用の施設です。このスタジアムは鹿児島県が所有しており、運営管理はセイカ・ユナイテッドグループが行っています。また、命名権により「平和リース球場」としても知られています。
歴史
このスタジアムの建設は1970年12月に完了しましたが、整備の背景には老朽化した鴨池市民球場が関係しています。1928年にこの地域に設けられた市民球場は、長年にわたりアマチュアの公式戦やプロ野球の試合が行われていました。しかし、敷地の狭さや国民体育大会の開催を控えた鹿児島県のニーズから、新たな本格的施設として鴨池野球場が誕生したのです。以降、このスタジアムでは、高校野球やプロ野球の公式戦が数多く開催されています。
命名権取得: 2018年、平和リースが命名権を取得し、2019年から2022年までの3年間「平和リース球場」として名を馳せることとなりました。
スタジアムの特徴: 開場当初のサイズは両翼91.65メートル、中堅120メートルでしたが、その後大規模な改修が行われ、国際規格に合わせて両翼98メートル、中堅122メートルに拡張されました。最大21,000人を収容できるスタンドは、ネット裏部分に放送ブースがあり、外野スタンドは芝生席とコンクリート席が設けられています。2015年から2016年にかけてさまざまな改修工事が行われ、特にスタンドやロッカールームの拡張が目を引きます。また、2020年には老朽化したスコアボードがLED方式に改められ、球速計測機能も追加されました。
キャンプ地としての役割
1972年から2007年まで、千葉ロッテマリーンズはこの鴨池野球場を春季キャンプ地として利用していましたが、寒さや施設の老朽化による問題から、2008年に沖縄への移転を決断しました。この移転後、ロッテ・ジャイアンツやネクセン・ヒーローズなど韓国のプロ野球球団が春季キャンプを行うようになり、地域のスポーツ振興に貢献しています。
近年のプロ野球公式戦
2011年からは、福岡ソフトバンクホークスの主催試合が増え、特に九州新幹線シリーズとしての試合が人気を集めました。2012年には28年ぶりに読売ジャイアンツ主催の公式戦が開催され、観客を魅了しました。続く年々でも多くの公式戦が行われており、特にソフトバンクとの試合は大きな注目を集めています。
施設の詳細
- - グラウンド面積: 12,964.6平方メートル
- - 内野: 土、外野: 天然芝
- - 収容人数: 21,000人（内野15,500人・外野5,500人）
- - 照明設備: 6基（3段階の照度可変）
- - スコアボード: フルカラーLED
交通アクセス
結論
鹿児島県立鴨池野球場は、ただの野球場ではなく、地域の文化やスポーツの中心的存在となっている場所です。プロ野球の熱戦や多様なイベントが行われるこの場所は、地元住民やファンにとって特別な意味を持っています。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。