麻布大学

麻布大学について

麻布大学（あざぶだいがく）は、神奈川県相模原市中央区に位置する私立の高等教育機関である。設立は1890年で、1950年には大学としての体制が整い、以来、獣医学や環境科学などの分野で多くの教育と研究を行ってきた。大学の略称は「麻布大」である。

歴史

麻布大学の歴史は1890年にさかのぼる。当初、東京農林学校の獣医学科長であった與倉東隆によって、東京市麻布区に東京獣医講習所が設立された。1894年にはこの学校が麻布獣医学校に改称され、私立として初の獣医無試験免許校として認可を受けるなど、当時から革新的な試みを行っていた。

1901年には蹄鉄工科が設立されるとともに、麻布獣医校は1912年に麻布獣医畜産学校へと改称。さらに、1920年には学校法人が設立され、教育機関としての基盤を築いていく。1934年には麻布獣医専門学校に改称され、その後もさまざまな名称変更を経て1944年に麻布獣医畜産専門学校となった。

目覚ましいのは、1947年に現在の所在地である神奈川県相模原市に移転したことであり、その後1950年には麻布獣医科大学として正式に開学した。これに伴い法人名も麻布獣医学園と改称され、さらなる発展を遂げることになる。

1952年には麻布獣医畜産専門学校が廃止され、1957年には獣医学部の獣医学専攻科が設置された。1960年には大学院獣医学研究科が開設され、以後も多様な学科や課程が設置されていくことになる。1980年には麻布大学に改称され、環境畜産学科といった新たな学科の設置にも取り組んでいる。

近年においても、麻布大学は教育の充実を図り続け、2024年には国家資格として新たに「愛玩動物看護師」を養成する獣医保健看護学科を設置予定である。これにより、学生の進路の選択肢をさらに広げ、高度な専門職の育成に寄与することを目指している。

学部と学科

麻布大学は、現在以下の学部と学科を有している。

• - 獣医学部

- 獣医学科
- 動物応用科学科
- 獣医保健看護学科

• - 生命・環境科学部

- 臨床検査技術学科
- 食品生命科学科
- 環境科学科

• - 大学院

- 獣医学研究科
- 獣医学専攻
- 動物応用科学専攻
- 環境保健学研究科
- 環境保健科学専攻

著名な卒業生

麻布大学からは多くの著名人が輩出されている。競走馬調教師の浅野洋一郎や、作家の伊東利和、元NHKアナウンサーの石田武といった様々な分野で活躍する人材がいる。

また、大学は「ヒトと動物の共生科学センター」や「附属動物病院」といった研究機関も擁しており、産学共同の推進や地域貢献への取り組みも活発に行っている。

結論

麻布大学は、長い歴史をもつ教育機関として、獣医学や環境科学の分野での卓越した教育・研究を通じて、次世代の専門家を育成し続ける重要な役割を果たしている。

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