黒嘉嘉

黒 嘉嘉（こく かか）

黒嘉嘉（1994年生まれ）は、台湾を代表する囲碁棋士であり、オーストラリア出身です。台湾棋院に所属する七段棋士として国際舞台でもその実力を発揮しています。英語名はジョアン・ミシンガム（Joanne Missingham）であり、日本でも広く知られています。

経歴

黒はオーストラリアのブリスベンに生まれ、後に台湾に移住しました。子供の頃から囲碁に親しみ、6歳のときに周可平に師事し、囲碁の基礎を築きました。さらに、8歳からは林聖賢の指導を受け、才能を開花させていきます。2004年には台湾に移り、応昌期囲棋教育基金会の青英班に参加、国際アマチュア・ペア碁選手権大会に出場しました。

2005年には世界青少年囲碁選手権大会で台湾代表として3位に入賞し、02歳でのアメリカ移住を経て、6年後の2006年には台湾女子オープン戦で初優勝を飾りました。2008年にはオセアニア地区予選を制し、14歳という若さで入段を果たします。その後も、ワールドマインドスポーツゲームズではオーストラリア代表として女子団体戦ベスト8、女子個人戦でもベスト8に進出します。

2010年、彼女は台湾棋院に所属し、ペア碁ワールドカップで周俊勲とのペアで出場し、ベスト8に輝きます。同年、穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権で準優勝という成績を残し、翌年には五段に昇段。これにより、台湾の女性棋士として初めて高段者となり、また最年少での昇段記録も打ち立てました。

2011年から2013年までの間には、多くの棋戦で入賞を果たし、特に国手戦リーグや棋王戦での活躍が際立ちます。2012年には台湾棋院の女子囲棋対外棋戦出場順位戦で全勝し、翌日に六段に昇段します。これらの成績は、彼女の驚異的な成長を示すものであり、台湾の囲碁界での地位を不動のものとしました。

2015年には女子囲棋最強戦で3連覇を達成、また国際棋戦でも準優勝を数回果たしています。2018年にはSENKO CUPワールド碁女流最強戦で準優勝、将来的な飛躍も期待されています。

映画・テレビ活動

彼女は囲碁棋士としての活動だけでなく、映画やテレビドラマにも出演しています。2020年には台湾映画『1秒先の彼女』に出演し、また2022年の『ママボーイ』では熱帯魚店の女性客を演じました。さらに、テレビドラマ『不讀書俱樂部』ではメインキャストとして名前が上がっています。

日本では、NHK Eテレの『囲碁フォーカス』や新春スペシャル囲碁対局などに出演し、囲碁の普及にも寄与しています。彼女の多角的な活動は、囲碁界に新たな風を吹き込んでいます。

注目ポイント

黒嘉嘉はその華やかな経歴に加え、囲碁を通じた多様な形での表現活動を展開しており、今後もますます多くのファンの心を掴むことでしょう。彼女の活躍は、囲碁界の明るい未来を示す指標とも言えます。

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