G-7ホールディングス

G-7ホールディングス：多角的な事業展開で成長を続ける持株会社

株式会社G-7ホールディングスは、兵庫県神戸市に本社を置く持株会社です。カー用品店「オートバックス」やスーパーマーケット「業務スーパー」のフランチャイズ事業を中心に、二輪車専門店「バイクワールド」、自転車専門店「トレジャーサイクル」、ミニスーパー「リコス」、農産物直売所「めぐみの郷」など、多様な業態の店舗展開を行っています。

創業と成長

1975年、創業者である木下守氏が、兵庫県加古川市のボウリング場「セブンボウル」の駐車場でカー用品店「オートセブン加古川店」を開業したのが始まりです。店名の由来は、創業地の「セブンボウル」とラッキーセブン、そして自動車を意味する「オート」を組み合わせたもの。

当初はオートバックスのフランチャイジーとして自動車関連事業を展開していましたが、2002年に子会社を設立し、業務スーパーのフランチャイジーとして食品小売事業に進出。その後も、企業買収を通じて事業領域を拡大し、自動車・オートバイ事業と食品製造・販売事業を2本柱とする企業グループへと成長を遂げました。

2006年にはホールディングカンパニー制へ移行し、社名を現在のG-7ホールディングスに変更。「G」は「グローバル」「ガッツ」「グループ」を意味し、創業時の「セブン」と組み合わせて名付けられました。

事業の多角化とM&A戦略

G-7ホールディングスの成長戦略の特徴は、M&A（企業の合併・買収）を積極的に活用している点です。2006年以降、様々な企業を買収し、事業領域を拡大してきました。

2020年には、ユニー株式会社から小型スーパー「miniピアゴ」事業を譲り受け、首都圏への店舗展開を加速させています。この事業譲渡は、PPIH側の「選択と集中」と、G-7ホールディングス側の「首都圏での店舗拡大」という双方のニーズが合致した結果と言えます。miniピアゴはその後「リコス」に名称変更され、G-7ホールディングスの新たな事業の柱として成長が期待されています。

G-7グループの事業内容

G-7ホールディングスは、以下の事業会社を通じて多角的な事業を展開しています。

株式会社G-7・オート・サービス: オートバックスのフランチャイズ店舗運営、中古車・中古カー用品販売、ガソリンスタンド、自動車整備、自動車保険代理店など、自動車関連事業を幅広く展開。
株式会社G-7スーパーマート: 業務スーパーのフランチャイジーとして、全国に店舗を展開。地域によっては、G-7グループの農産物直売所「めぐみの郷」や精肉販売と共同で出店。
株式会社G-7バイクワールド: オートバイ専門店「バイクワールド」を運営。
株式会社G-7リテールジャパン: 不動産事業。
株式会社G-7アグリジャパン: 関西地区で農産物直売所「めぐみの郷」を運営。
株式会社G7ジャパンフードサービス: プライベートブランド食品の製造、飲食店フランチャイズ経営など。
株式会社G-7ミートテラバヤシ: 食肉および畜産加工品の小売事業。
株式会社G-7リコス・ストアズ: 小型スーパー「リコス」を経営。

社会的な責任と課題

G-7ホールディングスは、地域社会への貢献も重視しており、様々な活動を行っています。しかし、2022年には当時の社長が飲酒運転で逮捕されるという不祥事が発生し、社会的信用を大きく損ないました。再発防止に向けた取り組みを強化し、信頼回復に努めることが今後の課題と言えるでしょう。

G-7ホールディングスは、創業から50年近くにわたり、時代の変化に対応しながら事業を拡大してきました。今後も、M&Aや新規事業への参入を通じて、更なる成長を目指していくことが期待されます。

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