リコス

リコス（Rico's）について

リコスは、株式会社G-7リコス・ストアズが運営する小型スーパーマーケットです。以前はユニーグループに属しており、100円ショップ業態から始まりましたが、変遷を経て現在の形に至っています。

概要

リコスは、主に東京都と神奈川県で店舗を展開しており、特に都心部でのドミナント出店が特徴です。店舗は、駅前や駅近の雑居ビルやマンションの1階に位置することが多く、店舗面積は約50坪（約165平方メートル）程度とコンパクトです。

リコスの業態は、イオンの「まいばすけっと」に類似していますが、リコスはユニーグループ時代から首都圏で展開されていました。かつては24時間営業の店舗も多かったのですが、現在は朝7時から24時または25時までの営業が一般的です。

出店地域

2024年現在、リコスは以下の地域に出店しています。

東京23区: 足立区、板橋区、江戸川区、大田区、北区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、世田谷区、台東区、中央区、千代田区、豊島区、中野区、練馬区、文京区、港区、目黒区（荒川区、墨田区、葛飾区は撤退済み）
東京多摩地域: 調布市、府中市、町田市、武蔵野市（各市内に1店舗ずつ）
神奈川県: 横浜市（神奈川区、港北区、緑区、青葉区、中区、戸塚区、港南区）、川崎市（川崎区、高津区、宮前区）

一部店舗はファミリーマートとのコラボレーション店舗「ファミリーマート+リコス」として運営されています。

歴史

リコスの歴史は、店舗ブランドの変遷とともに語ることができます。以下に、各ブランドごとの歴史をまとめます。

99イチバ

2006年、ユニーとサークルKサンクスが共同で「生活コンビニ」を展開するため、株式会社99イチバを設立しました。当初は100円ショップ業態で、税別99円の商品を中心に販売していました。

2006年2月17日には、1号店となる「99イチバ西葛西3丁目店」がオープン。2007年には、冷凍食品を強化した「99イチバキッチン」も登場しました。

みんなのイチバ

2010年、商品価格を税別100円に変更し、ユニーのプライベートブランド「スタイルワン」の取り扱いを開始したことに伴い、「みんなのイチバ」に店名を変更しました。

「みんなの」という名称は、幅広い年代層をターゲットにしていることを表しており、「イチバ」という言葉は、生鮮食品の新鮮さをイメージさせるものです。この時期には、ユニーとの物流共通化が進み、青果の取り扱いを強化する店舗も登場しました。

miniピアゴ

ユニーグループ時代

2012年、サークルKサンクスが保有していた株式がユニーに譲渡され、99イチバはユニーの100%子会社となりました。それに伴い、ユニーの中小型スーパーマーケットブランド「ピアゴ」に合わせて、「miniピアゴ」に店名が変更されました。

この時期から、100円ショップ業態からの脱却を図り、食料品の品揃えを充実させるなど、小型スーパーマーケットへの転換が進められました。店内調理の「ごちそうDELICA」も復活しています。

2013年からは、クレジットカードや電子マネー決済にも対応するようになりました。

ユニー・ファミリーマートグループ時代

2016年、ユニーの親会社であるユニー・グループホールディングスがファミリーマートと合併し、ユニー・ファミリーマートホールディングスとなったことを機に、ファミリーマートとのコラボレーション店舗「ファミリーマート+miniピアゴ」が誕生しました。しかし、ユニーが後にグループを離脱したため、コラボレーション店舗は2店舗にとどまりました。

PPIHグループ時代

2019年、ユニーがパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH）の完全子会社となり、99イチバもPPIHグループに入りました。しかし、PPIHグループでは、グループ共通の電子マネー「majica」は導入されませんでした。

G-7グループ時代

2020年、G-7ホールディングスが99イチバの株式を取得し、子会社化しました。これにより、ユニーグループを離脱し、G-7グループの一員となりました。しかし、ユニーからの商品供給は継続され、ユニーのプライベートブランド「スタイルワン」や、ユニーのプロセスセンターで加工された精肉も引き続き販売されました。

2022年には、「miniピアゴ」ブランドでの最後の新店が開店し、その後は「リコス」ブランドでの新規出店が進められました。不採算店舗の閉鎖も進み、2022年中に墨田区、幸区などから撤退しています。

リコス

2022年4月、G-7ホールディングスが99イチバの残りの株式を取得し、完全子会社化。同時に、社名を株式会社G-7リコス・ストアズに変更しました。店舗ブランドも「リコス」に統一され、ウェブサイトのドメインも変更されました。

株式会社G-7リコス・ストアズ

株式会社G-7リコス・ストアズは、リコスを運営する企業で、神戸市に本店、横浜市に本社を置いています。もともとはユニーとサークルKサンクスの合弁会社として設立されましたが、資本関係の変遷を経て、現在はG-7ホールディングスの100%子会社となっています。

長らく本社を置いていた横浜市神奈川区のPPIH大口ビル（旧：ユニー大口ビル）から、2024年に横浜市港北区へ移転しました。これは、ユニーグループからの完全な離脱を意味します。

沿革

2006年1月23日: ユニーとサークルKサンクスの折半出資により、株式会社99イチバを設立
2012年2月21日: サークルKサンクスの株式を99イチバに無償譲渡、ユニーの完全子会社に
2020年4月1日: G-7ホールディングスが99イチバの株式80%を取得し、子会社化
2022年4月1日: G-7ホールディングスが残りの株式を取得、株式会社G-7リコス・ストアズに商号変更
2024年3月11日: 本社を横浜市港北区に移転

関連会社

リコスは、G-7ホールディングスを親会社とし、G-7スーパーマートや業務スーパーなど、G-7グループ内の企業と関連があります。また、かつての親会社であるユニーや、ユニー・ファミリーマートホールディングス、サークルKサンクスなど、過去に関係があった企業ともつながりがあります。

脚注

スーパーマーケット リコス - 株式会社G-7リコス・ストアズ
グループ事業 - 株式会社G-7ホールディングス

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