Σsystem

Σsystem（シグマシステム）

Σsystemは、大阪府東大阪市に本社を置く株式会社パスカルが手がけたカラオケ機器統合システムです。このシステムは、互換性のない複数のカラオケ機種を一元管理し、各部屋に専用端末を設置することで、部屋ごとに1台のカラオケ機器の利用を可能にしています。

システムの概要と特徴

Σsystemを採用している施設の中で、特に知られているのが関東圏のカラオケ店舗「パセラ」です。また、過去には愛媛県の「キスケカラオケWAO」にも導入されていた実績があります。最大で150,000曲以上の楽曲が登録されており、重複曲も含まれています。

パスカルはかつて、大阪府門真市に「BALI LAGU」（旧称「うたすき」）という直営カラオケ店舗を運営していましたが、2009年にその営業を終了しました。

動作原理

システムは、店舗内のマシンルームに設置された複数のカラオケ機器を使用します。利用者が客室から楽曲をリクエストすると、Σsystemがそのリクエストを各機器に伝えて楽曲の再生が始まります。リクエストを出した際に機器が利用中の場合は、次の曲にスキップされることがあります。この動作は特に人気のある機種、例えばDAMやJOYSOUNDの新型機種で顕著です。

同システムは「鉄人システム」とは異なり、楽曲によっては事前に特定の機種に固定されています。そのため、複数の機械に収録されている楽曲に対して、一つの機種を指定しての選曲は原則として不可能ですが、特定の映像コンテンツを伴う楽曲の場合には機种ごとに別曲扱いとなっており、指定が可能になることもあります。一般には公開されていない特殊な操作を用いて、メーカー指定する方法も存在しますが、それぞれの店舗によって異なるため、利用者が容易にアクセスできる情報ではありません。

利用可能な機種

Σsystemは異なるチェーンや店舗によって利用可能な機種が異なることがあります。特に「WONDER GIGA」は、パセラ以外の店舗ではほとんど導入されていないことが多いです。以下は、主なカラオケ機種のリストです。

• - 第一興商製: BB Cyber DAM、Premier DAM、LIVE DAM
• - エクシング製: JOYSOUNDシリーズ（HyperJoy、HyperJoy V2、HyperJoy WAVE、CROSSO、JOYSOUND f1）
• - BMB製: UGAシリーズ（uga plus、uga next、B-kara）、neon R2、U-kara3、V-BeMAX's
• - セガ製: セガカラ
• - タイトー製: X2000、Lavca
• - その他の機種: 孫悟空（ビクターレジャーシステム）、SynCom（ワキタ）、そして、事業撤退したWONDER GIGAはパセラが権利を購入しています。

Σsystemは、多彩な楽曲や機種を一元管理し、ユーザーが楽しめる最適な環境を提供することで進化し続けています。

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