…オール・ディス・タイム
『…オール・ディス・タイム』（...All This Time）は、イギリスのミュージシャン、スティングが2001年に録音・発表したライブ・アルバムです。日本では本国に先駆けてリリースされました。
背景
2001年9月11日、スティングはイタリアで小規模なライブを企画していました。ファンクラブ会員やコンテストの当選者など、約200人の観客を前にした特別なライブでしたが、開演直前にアメリカ同時多発テロ事件が発生しました。当時『ADLIB』誌の編集長であった松下佳男氏によると、スティングは開演後すぐに事件に触れ、1曲目の「フラジャイル」を演奏後に1分間の黙祷を捧げ、ライブを続けるべきか観客に問いかけたそうです。最終的には観客の後押しもあり、演奏を続行しました。なお、「フラジャイル」のライブ音源は、このアルバムに先駆けて2001年10月22日にシングルとしてリリースされています。
収録曲の1つである「ディエンダ」は、本作で初めて発表された新曲です。この曲は、かつてスティングのバンドメンバーであったケニー・カークランド（1998年没）が、ブランフォード・マルサリスのアルバム『ロイヤル・ガーデン・ブルース』（1986年）に提供した楽曲に、スティングが歌詞を付けたものです。
反響と評価
イギリスでは、全英アルバムチャートに17週にわたってランクインし、最高3位を記録しました。アメリカでは、Billboard 200に22週ランクインしましたが、最高位は32位にとどまりました。
『ローリング・ストーン』誌のジェイムズ・ハンターは、2001年11月13日付のレビューで、5点満点中3.5点を付け、「音楽的には、冒頭の"Fragile"から、茶目っ気がありファンキーな"Hounds of Winter"、そして古典的な構造で魂の自由を表現した"When We Dance"に至るまで、実に力強い」と評価しています。
収録曲
アルバムには、以下のような楽曲が収録されています。
1. フラジャイル - "Fragile"
2. ア・サウザンド・イヤーズ - "A Thousand Years"
3. パーフェクト・ラヴ - "Perfect Love...Gone Wrong"
4. オール・ディス・タイム - "All This Time"
5. セブン・デイズ - "Seven Days"
6. ハウンズ・オブ・ウインター - "The Hounds of Winter"
7. 君に夢中 - "Mad About You"
8. 高校教師 - "Don't Stand So Close to Me"
9. ホェン・ウィー・ダンス - "When We Dance"
10. ディエンダ - "Dienda"
11. ロクサーヌ - "Roxanne"
12. セット・ゼム・フリー - "If You Love Somebody Set Them Free"
13. ブラン・ニュー・デイ - "Brand New Day"
14. フィールズ・オブ・ゴールド - "Fields of Gold"
15. バーボン・ストリートの月 - "Moon over Bourbon Street"
16. シェイプ・オブ・マイ・ハート - "Shape of My Heart"
17. ルーズ・マイ・フェイス・イン・ユー - "If I Ever Lose My Faith in You"
18. 見つめていたい - "Every Breath You Take"
参加ミュージシャン
スティング - ボーカル、ギター、ベース
キッパー - キーボード、プログラミング
ジェイソン・リベロ - ピアノ
ジェフ・ヤング - ハモンドオルガン、バッキング・ボーカル
ドミニク・ミラー - ギター
B・J・コール - ペダル・スティール・ギター
クリスチャン・マクブライド - アコースティック・ベース
マヌ・カチェ - ドラムス
マルコス・スザーノ - パーカッション
Haoua Abdenacer - ダラブッカ
クリス・ボッティ - トランペット
クラーク・ゲイトン - トロンボーン
ジャキス・モレレンバウン - チェロ
カトリース・バーンズ - バッキング・ボーカル
* ジャニス・ペンダーヴィス - バッキング・ボーカル
このアルバムは、スティングの代表曲をライブで楽しめるだけでなく、9.11テロという歴史的な出来事の直後に演奏されたという点で、特別な意味を持つ作品と言えるでしょう。
背景
2001年9月11日、スティングはイタリアで小規模なライブを企画していました。ファンクラブ会員やコンテストの当選者など、約200人の観客を前にした特別なライブでしたが、開演直前にアメリカ同時多発テロ事件が発生しました。当時『ADLIB』誌の編集長であった松下佳男氏によると、スティングは開演後すぐに事件に触れ、1曲目の「フラジャイル」を演奏後に1分間の黙祷を捧げ、ライブを続けるべきか観客に問いかけたそうです。最終的には観客の後押しもあり、演奏を続行しました。なお、「フラジャイル」のライブ音源は、このアルバムに先駆けて2001年10月22日にシングルとしてリリースされています。
収録曲の1つである「ディエンダ」は、本作で初めて発表された新曲です。この曲は、かつてスティングのバンドメンバーであったケニー・カークランド（1998年没）が、ブランフォード・マルサリスのアルバム『ロイヤル・ガーデン・ブルース』（1986年）に提供した楽曲に、スティングが歌詞を付けたものです。
反響と評価
イギリスでは、全英アルバムチャートに17週にわたってランクインし、最高3位を記録しました。アメリカでは、Billboard 200に22週ランクインしましたが、最高位は32位にとどまりました。
『ローリング・ストーン』誌のジェイムズ・ハンターは、2001年11月13日付のレビューで、5点満点中3.5点を付け、「音楽的には、冒頭の"Fragile"から、茶目っ気がありファンキーな"Hounds of Winter"、そして古典的な構造で魂の自由を表現した"When We Dance"に至るまで、実に力強い」と評価しています。
収録曲
アルバムには、以下のような楽曲が収録されています。
1. フラジャイル - "Fragile"
2. ア・サウザンド・イヤーズ - "A Thousand Years"
3. パーフェクト・ラヴ - "Perfect Love...Gone Wrong"
4. オール・ディス・タイム - "All This Time"
5. セブン・デイズ - "Seven Days"
6. ハウンズ・オブ・ウインター - "The Hounds of Winter"
7. 君に夢中 - "Mad About You"
8. 高校教師 - "Don't Stand So Close to Me"
9. ホェン・ウィー・ダンス - "When We Dance"
10. ディエンダ - "Dienda"
11. ロクサーヌ - "Roxanne"
12. セット・ゼム・フリー - "If You Love Somebody Set Them Free"
13. ブラン・ニュー・デイ - "Brand New Day"
14. フィールズ・オブ・ゴールド - "Fields of Gold"
15. バーボン・ストリートの月 - "Moon over Bourbon Street"
16. シェイプ・オブ・マイ・ハート - "Shape of My Heart"
17. ルーズ・マイ・フェイス・イン・ユー - "If I Ever Lose My Faith in You"
18. 見つめていたい - "Every Breath You Take"
参加ミュージシャン
スティング - ボーカル、ギター、ベース
キッパー - キーボード、プログラミング
ジェイソン・リベロ - ピアノ
ジェフ・ヤング - ハモンドオルガン、バッキング・ボーカル
ドミニク・ミラー - ギター
B・J・コール - ペダル・スティール・ギター
クリスチャン・マクブライド - アコースティック・ベース
マヌ・カチェ - ドラムス
マルコス・スザーノ - パーカッション
Haoua Abdenacer - ダラブッカ
クリス・ボッティ - トランペット
クラーク・ゲイトン - トロンボーン
ジャキス・モレレンバウン - チェロ
カトリース・バーンズ - バッキング・ボーカル
* ジャニス・ペンダーヴィス - バッキング・ボーカル
このアルバムは、スティングの代表曲をライブで楽しめるだけでなく、9.11テロという歴史的な出来事の直後に演奏されたという点で、特別な意味を持つ作品と言えるでしょう。
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