あかぎ型巡視船 (2代)

あかぎ型巡視船

あかぎ型巡視船は、海上保安庁が運用していた巡視船です。PS型に分類され、公称船型は特130トン型ですが、従来の同型船より大型化されています。これは、新海洋秩序時代における外洋行動能力の必要性から生まれた設計思想に基づいています。

設計

本型の特徴として、まずその船体構造が挙げられます。没水部はV型船体で、船体には耐航性高張力鋼が使用され、上部構造にはアルミニウム合金が用いられています。この材質選択は、高い耐航性能と軽量化の両立を図るためのものです。また、甲板室は2層構造となっており、操舵室は上層に配置されています。

興味深いのは、甲板室の形状が建造時期によって異なる点です。1番船と2番船、3番船から5番船、そして6番船と7番船では、それぞれ異なる形状をしています。特に3番船から5番船は、大阪湾での航路哨戒を主任務としていたため、視界確保を重視した大型の操舵室が設計されました。6番船と7番船は、それ以前の船の運用実績を基に改良が加えられています。

推進機関は、V型16気筒の富士・ピルスティク16PA4-V185VGディーゼルエンジンを1基搭載し、28ノットという高い速力を実現しています。機関の制御は電気式で、操舵室から遠隔操作と監視が可能です。これは、航行の効率性と安全性の向上に大きく貢献しています。

武装については、竣工当初は非武装でしたが、外洋行動を考慮して、4隻の船に13mm単装機銃（ブローニングM2重機関銃）が船首甲板に装備されました。

同型船

(具体的な同型船のリストは、情報源に依存するためここでは割愛します。必要であれば、個別の船舶に関する情報を付記してください。)

登場作品

あかぎ型巡視船は、いくつかの映画やテレビドラマにも登場しています。

映画・テレビドラマ『LIMIT OF LOVE 海猿』: 「たかちほ」が登場し、鹿児島港沖で発生したカーフェリーの座礁事故に対する救助活動を描いています。
テレビドラマ『仮面ライダークウガ』: 第41話では「あかぎ」が登場し、未確認生命体「ゴ・ジャーザ・ギ」の襲撃を受けた「さんふらわあ号」への救助活動に携わります。

関連項目

あかぎ型巡視船と役割や規模が類似する艦艇として、航路哨戒を主任務とするはやなみ型巡視艇（35メートル型PC）が挙げられます。両者はほぼ同等の大きさです。

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