あつまれ!チビッコ劇場

『あつまれ!チビッコ劇場』とは

『あつまれ!チビッコ劇場』（あつまれ チビッコげきじょう）は、1977年（昭和52年）4月から1982年（昭和57年）3月までの約5年間、フジテレビ系列で過去に放送されたテレビアニメを再放送するために設けられた番組枠です。

枠の成立と背景

フジテレビでは、1968年（昭和43年）4月以降、平日の朝7時台にアニメなどの再放送枠を設けていましたが、1977年3月以前は特定の枠名が冠されていませんでした。同年春の番組改編では、朝の子供向け番組『ママとあそぼう!ピンポンパン』と『ひらけ!ポンキッキ』の放送時間がそれぞれ15分繰り上げられました。これを受けて、フジテレビは従来の朝の再放送枠を8時30分以降の時間帯に移し、この機会に『あつまれ!チビッコ劇場』という固有の枠名を付けました。

放送された作品について

本枠で再放送された作品は、原則としてフジテレビ系列で一度放送された作品が中心でした。中でも、タツノコプロ（現：タツノコプロ）が生み出した作品群や、『世界名作劇場』シリーズが多くを占めました。ただし、例外として、毎日放送が製作し、本放送時にはNETテレビ（現：テレビ朝日）で放送された『昆虫物語 新みなしごハッチ』なども再放送されるケースがありました。

編成時間の変遷

『あつまれ!チビッコ劇場』の放送時間は、その期間中に何度か変更されました。いずれも日本標準時です。

1977年4月 - 1978年3月: 月曜日から金曜日 8時30分 - 9時00分
1978年4月 - 1980年3月: 月曜日から金曜日 8時30分 - 9時00分、土曜日 8時00分 - 8時30分
『ママとあそぼう!ピンポンパン』土曜版の繰り上げに伴い、土曜日にも枠が拡大。
1980年4月 - 1981年9月: 土曜日 7時30分 - 8時00分
『小川宏ショー』の繰り上げ影響で、放送は土曜日のみに縮小。
1981年10月 - 1982年3月: 土曜日 8時00分 - 8時30分

主な放送作品

本枠で再放送された主なテレビアニメ作品の一部を以下に挙げます。（順不同）
（▲マークは土曜単独枠化後に放送された作品です。）

てんとう虫の歌
アルプスの少女ハイジ
ムーミン（第1作）
昆虫物語 みなしごハッチ
昆虫物語 新みなしごハッチ（毎日放送製作）
赤胴鈴之助（土曜単独枠化後にも放送時期あり）
母をたずねて三千里
あらいぐまラスカル
風船少女テンプルちゃん
小さなバイキング ビッケ
アラビアンナイト シンドバットの冒険
フランダースの犬
いなかっぺ大将
山ねずみロッキーチャック
アローエンブレム グランプリの鷹 ▲
おれは鉄兵 ▲
一発貫太くん ▲
タイムボカンシリーズ ヤッターマン（第1作） ▲
* この作品は、本枠での再放送開始前は日曜午前10時の『サンデーこども劇場』で放送されていました。本枠の終了後も、平日夕方の時間帯（16時30分枠）で引き続き再放送が行われました。

枠の終焉

『あつまれ!チビッコ劇場』は、1982年3月をもって放送を終了しました。1982年4月からは、『ママとあそぼう!ピンポンパン』が放送されていた平日午前7時30分の時間帯に、新たにアニメ再放送枠『朝のマンガ劇場』が設けられ、『あつまれ!チビッコ劇場』はその役割をこの新枠に引き継ぐ形となりました。

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