あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー

あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー

「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」、通称CCC（Consumer's Choice Award-Car of the Year）は、日本におけるカー・オブ・ザ・イヤーの一つでした。この賞は、一般消費者の投票によって選ばれる特徴的なシステムを採用しており、自動車業界の専門家や関係者に依存することなく、自動車の評価が行われていました。具体的には、公式サイトを通じて多くの一般ユーザーが参加できるという、参加型の賞として知られていました。

概要

「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」は、2006年に初回の授賞が行われ、この実行委員会は出版社ネコ・パブリッシングの社長である笹本健次が委員長を務めていました。この実行委員会は、同社内に設置され、ホビダスやカーマガジン、ティーポ、オートカー・ジャパンなど、複数のメディアが協力して運営していました。

運営に関与した媒体には楽天や講談社、MSNなどがあり、これらは「加盟媒体」と称されました。しかし、この「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」は2010年の8月31日にサービスを終了し、公式サイトも現在は存在しません。

選考対象車両

選考対象となるのは、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売された乗用車です。これらの車両は一般消費者が当年の12月下旬までに購入可能でなければならず、選定された車両は「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー実行委員」と「オフィシャルアドバイザー」の両者によって選ばれます。前者は加盟媒体の代表者により構成され、後者には自動車評論家や業界の専門家が含まれており、投票予定者に向けて対象車両の評価を提供します。

投票の仕組み

この賞の投票は、インターネット上で行われ、事前に公式ウェブサイトから会員登録した「選考委員」が投票を行います。登録は受信可能なメールアドレスさえあれば無料で行え、多くの参加者を促すために景品も用意されています。投票は一人一票が基本とされていますが、システム上では同一人物による複数の登録が可能であり、組織的な投票が行われる危険性も残されていました。

表彰部門

この賞には様々な表彰部門が設けられていました。最優秀賞に相当するのが「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」であり、部門賞もいくつか存在しました。具体的には、「セダン・オブ・ザ・イヤー」や「スポーツカー・オブ・ザ・イヤー」、「K4（ケイヨン）オブ・ザ・イヤー」、「RV（レクリエーショナル・ヴィークル）オブ・ザ・イヤー」、「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」、「ECOカー・オブ・ザ・イヤー」といった多岐にわたる部門に分類され、各自の部門で最高得点を獲得すれば賞を受賞しました。

受賞車の例としては、スバル・インプレッサやボルボ・C70、日産スカイラインクーペがあり、これらの車両は複数の部門にまたがって評価されることもありました。

まとめ

「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」は、インターネット時代における消費者の声を直接反映した自動車賞として位置付けられていましたが、2010年の終焉をもって、その歩みを終えました。

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