いこかもどろか

『いこかもどろか』は、1988年8月27日に公開された日本映画。TBS系で放送されたテレビドラマ『男女7人夏物語』、『男女7人秋物語』で共演した明石家さんまと大竹しのぶのW主演作品です。

脚本は『男女7人シリーズ』を手掛けた鎌田敏夫、監督も同シリーズの演出を担当した生野慈朗が務めました。配収は16億円を記録しています。

あらすじ

証券会社に勤務する田口翔平は、女好きで会社の金を使い込むような人物。ある日、暴力団からの借金返済のためにひったくりを計画します。

一方、向井小夜子もギャンブルで会社の金を使い込んでおり、翔平がひったくりで得た金を横取りします。互いの事情を知った2人は、画廊から現金を盗む計画を立てますが、盗んだ金は別の男に奪われてしまいます。

2人は東北新幹線の車内で金を取り返すことに成功し、福島駅で下車。レンタカーで東京に戻ろうとしますが、警察と暴力団に追われる身となってしまいます。

キャスト

田口翔平：明石家さんま
向井小夜子：大竹しのぶ
藤沢刑事：小林稔侍
平山刑事：加藤善博
ブティックの女主人：渡辺えり子
遠藤：清水狃治
鳴滝：阿藤海
沢井：渡嘉敷勝男
鞄を持った男：信実一徳
鞄を盗って行く男：ベンガル

スタッフ

企画：武敬子
原作・脚本：鎌田敏夫
監督：生野慈朗
プロデューサー：黒澤満
撮影：仙元誠三
照明：渡辺三雄
美術：桑名忠之、大嶋修一
録音：北村峰晴
編集：川島章正
助監督：伊藤裕彰
音楽プロデューサー：恒川光昭
主題歌：大塚純子「RISKY」
製作協力：セントラル・アーツ
製作：東宝、TBS
配給：東宝

受賞歴

第43回毎日映画コンクールスタッフ部門脚本賞
* 第6回ゴールデングロス賞日本映画部門優秀銀賞

エピソード

本作は東宝映画でありながら、東映傘下のセントラル・アーツが制作を担当したことが、東映社長の岡田茂の反感を買ったというエピソードがあります。

また、青森市でもロケが行われ、当時の青森駅前市場や青函トンネル開通記念博覧会の垂れ幕が懸かった青森駅構内などが撮影に使用されました。エンドロールのジェットコースターのシーンは、よみうりランドで撮影されています。

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