いなほ (列車)

特急いなほについて

特急「いなほ」は、JR東日本が新潟駅から酒田駅・秋田駅までを結ぶ特急列車です。この列車は、庄内平野の美しい稲穂をイメージした名前が付けられており、親しみを感じる存在となっています。

歴史のはじまり

1969年10月、初めて運行された「いなほ」は、上野駅から秋田駅までを結ぶ特急列車として運転が開始されました。使用車両は当初、キハ81系の気動車でしたが、1972年に羽越本線が電化されたことに伴い485系の電車に切り替わりました。一度は新幹線と接続するエル特急へと呼称が変更されたものの、2002年には通常の特急へと戻りました。

現在の運行状況

2024年3月16日現在、「いなほ」は新潟駅から酒田駅までの路線に5往復、新潟駅から秋田駅までに2往復、合わせて7往復運転されています。冬季の悪天候により運休や遅延が発生することもあり、運行には影響を及ぼすことがあります。

停車駅

「いなほ」は以下の停車駅に停車します：

• - 新潟駅
• - 豊栄駅
• - 新発田駅
• - 中条駅
• - 坂町駅
• - 村上駅
• - 府屋駅
• - あつみ温泉駅
• - 鶴岡駅
• - 余目駅
• - 酒田駅
• - 遊佐駅
• - 象潟駅
• - 仁賀保駅
• - 羽後本荘駅
• - 秋田駅

所要時間は、新潟と酒田の間で2時間から2時間12分、新潟から秋田の間では3時間30分から3時間44分程度です。

使用される車両

現在、「いなほ」ではE653系の電車が使用されています。基本的に1000番台の7両編成で運行されますが、特定の運行では4両編成も使用されています。

また、過去にはキハ81系や485系などが使用されており、485系は長らく「いなほ」の運行に多くの時間を費やしてきました。485系が正式に運用を終了したのは2014年のことです。

車内販売について

かつて「いなほ」では車内販売が行われていましたが、2021年3月をもって全廃となりました。過去にはさまざまな食事や飲み物が提供されていた時期もありましたが、現在は販売は行われていません。

今後の展望

「いなほ」が走る路線は、部分的な単線であり地形も複雑です。そのため、今後の高速化のためには線路の整備や改善が必要です。また、特に冬季は降雪の影響が顕著で、運行に支障を来たしやすい状況にあります。

庄内地方では「いなほ」と新潟とのアクセスが重要視されており、地域住民からの支持も高い列車です。今後の利便性向上が期待されています。

まとめ

特急「いなほ」は、新潟から酒田・秋田を結ぶ重要な交通手段であり、その歴史とともに進化を続けています。庄内平野の美しい風景を眺めながら、快適な旅を提供している「いなほ」に、ぜひ乗ってみてください。

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