うすくち龍野醤油資料館

うすくち龍野醤油資料館：醤油の歴史と文化を体感できる博物館

兵庫県たつの市に位置するうすくち龍野醤油資料館は、1979年に開館した世界で最初の醤油博物館です。本館と別館からなり、江戸時代から現代までの醤油造りの歴史と文化を多角的に紹介しています。

本館：醤油造りの工程と伝統技術

本館は、江戸時代から戦前までの醤油醸造に使用された道具類を展示しています。当時の醤油造りの工程を分かりやすく解説した展示は、醤油の歴史を学ぶ上で貴重な機会となります。一つ一つの道具から、先人たちの工夫と技術の高さが感じられます。展示されている資料は、醤油造りの伝統技術を後世に伝える上で重要な役割を果たしています。

別館：龍野と薄口醤油の物語

別館では、安土桃山時代から続く龍野の醤油造りの歴史に焦点を当てています。特に、江戸時代初期に龍野で創案されたうすくち醤油は、この地域の繁栄を支えた重要な産業遺産です。うすくち醤油がどのように発展し、現代に至るまで愛され続けているのか、その歴史的背景を詳細に知ることができます。

別館2階はギャラリーとなっており、日本画家・山下摩起氏の作品を常設展示しています。伝統的な醤油造りと現代美術という、一見異なる要素の融合が、来館者に新たな視点と感動を与えてくれます。

近代建築としての価値

本館は菊一醤油本社社屋、その後ヒガシマル[[醤油]]の先代本社として使用され、別館は先々代ヒガシマル[[醤油]]本社、さらに龍野醤油協同組合本館として使用されてきました。両館は、平成19年度に兵庫県の景観形成重要建造物に指定されており、歴史的にも貴重な近代建築です。建物の歴史を知ることで、醤油造りの歴史と文化への理解をさらに深めることができます。

アクセスと情報

開館時間: 9時～17時（入館は16時30分まで）
休館日: 月曜日（月曜が祝日の場合は開館）
入場料: 大人10円、子ども10円（別館と共通）
所在地:
本館: 〒679-4178 兵庫県たつの市龍野町大手54-1
別館: 〒679-4179 兵庫県たつの市龍野町上霞城126
アクセス: JR姫新線 本竜野駅 徒歩15分、JR山陽新幹線 相生駅から車で20分
その他: ひょうごっ子ココロンカード利用対象施設、本館は兵庫県指定有形民俗文化財

周辺情報

資料館周辺には、龍野城、たつの市立龍野歴史文化資料館、霞城館、矢野勘治記念館など、歴史と文化に触れられる観光スポットが数多くあります。これらの施設を巡ることで、龍野の地域性をより深く理解することができます。

まとめ

うすくち龍野醤油資料館は、醤油の歴史と文化を学ぶだけでなく、歴史的建造物や現代美術、そして周辺の観光資源を楽しむことができる複合的な施設です。たつの市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。醤油の歴史と文化の奥深さを体感できる、貴重な経験となるでしょう。

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