うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-

うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-

『うんこさん-ツイてる人にしか見えない妖精-』（うんこさん ツイてるひとにしかみえないようせい）は、2009年4月26日から同年7月19日にかけて、関西テレビの番組『音エモン』内で設けられた「音エモン ミュージックシアター」という短編アニメ枠にて、全13回にわたり放映された日本のテレビアニメ作品である。

概要

本作は、その斬新かつ衝撃的な設定で放送開始当初から大きな話題を呼んだ。最大の特徴は、登場するキャラクターが全て「うんこ」であるという点にある。このユニークな設定は、インターネットを中心に瞬く間に注目を集めた。一方で、登場キャラクターの一人である「キム・ベン」については、「韓国を侮辱しているのではないか」といった批判的な声がインターネット上で上がり、一部で物議を醸す側面も見られた。

しかし、こうした論争とは別に、作品は放送当時、特に近畿地方の女子高校生たちの間で熱狂的な人気を博した。彼らは本作のキャラクターたちを「開運」の象徴として捉え、愛着を持った。アニメの枠を超え、ぬいぐるみやキーホルダーといった関連グッズが多数展開され、女子高校生たちの間で流行。また、主題歌である「うんとこサンバ」も大きなヒットを記録し、作品の人気を後押しした。

メディア展開

アニメの放送期間中には、様々なメディアミックス展開が行われた。

DVD：放送終了間際の2009年7月17日には、全13話を収録したDVDがリリースされた。
漫画：講談社発行の月刊コミックブンブンにて漫画版の連載も開始された。しかし、同誌が2009年10月号をもって休刊したことに伴い、漫画版の連載も終了となった。

登場人物

本作に登場する個性豊かな「うんこ」キャラクターたちの声は、全て脚本も担当した坂本頼光が一人で務めている。

主な登場人物は以下の通り。

うんこさん
うんこさんパパ
うんこさんママ
うんこちゃん
フンパチ先生
のぐっちゃん
看護師のぷり子
コーンさん
ナッツ
BIG BEN
DAI
ベンジャミン姉
ベンジャミン妹
ババくん
ジャイアンツ・ババ
キム・ベン
べん子
ババくんの母ちゃん
ベンソン
ガリ・ベン
ババ曲署のババ曲くん
デ・ブー

スタッフ

このユニークな作品の制作は、以下のスタッフによって行われた。

監督 - 伊屋迫汰
作画 - 本間美冴、堤心平
原案・原作・キャラクターデザイン - マッドバーバリアンズ
脚本 - すなふえ、坂本頼光
協力 - 月刊コミックブンブン、株式会社メディアプルポ、株式会社バーズ
制作 - 株式会社弥栄堂フヰルム

主題歌

「うんとこサンバ」

作品を彩る主題歌「うんとこサンバ」は、2009年7月15日にリリースされた。一度聞いたら忘れられない陽気なメロディーと、「うん」と「幸運」をかけた歌詞は、多くの人の心をつかみ、放送当時大きな話題となった。この楽曲は、2009年5月20日付の有線J-POPリクエストチャートで20位、同年6月3日付のレコチョク着うたデイリーランキングでは初登場4位を記録するなど、そのヒットぶりが確認されている。

『うんこさん』は、その前代未聞の設定と、それゆえに巻き起こった様々な反響、そして女子高生たちの間で巻き起こした社会現象など、多角的な側面を持つ記憶に残る作品と言えるだろう。

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