おはよう・にっぽん

『おはよう・にっぽん』の概要

『おはよう・にっぽん』は、1966年1月31日から1968年9月13日までの期間、TBS及びJNN系列で放送された平日朝8時から9時までのワイドショー番組です。番組名は、特に「・」（中黒）が省かれて表記されることが多く、時には「、」（読点）が使われることもあります。

この番組は、1965年12月にTBS報道局内に特別制作部が設けられ、NETの『モーニングショー』やNHK『スタジオ102』、フジテレビ『小川宏ショー』に続く形でスタートしました。TBSにとっては、前年に始まった『土曜ロータリー』に続くワイドショーでありました。番組では、主婦層をターゲットにしたことで人気を集め、小林桂樹がメイン司会者に起用され、その安定感で視聴者を引き寄せました。

番組の特徴と内容

『おはよう・にっぽん』は、さまざまな興味深い企画を提供しており、その中には「おはよう韓国」シリーズのような海外取材企画も含まれていました。これにより、視聴者に新たな視点や情報を提供することを目指しました。また、人生相談コーナーも設けられ、テレビを通じて視聴者の悩みを解決する企画も展開されていました。

1967年には、イタリアからの人形劇キャラクター「トッポ・ジージョ」が紹介され、瞬く間に全国的な人気を集めました。しかし、先行する他の朝のワイドショー番組と比較すると、視聴率に苦戦し、結局番組は終了を迎えました。

番組最終週には「日本を考える」と題された特別企画が放送され、社会問題についての提起を行い、高い評価を得ました。このシリーズは、放送批評懇談会から第6回ギャラクシー賞の期間選奨を受賞するなど、多くの話題を呼びました。

主な出演者

番組には、以下のような主な出演者がいました：

• - 小林桂樹（司会者）
• - 小泉博、友竹正則、小野清子（司会者）
• - 高野昭平（ニュースキャスター）

制作は、東京放送報道局特別制作部によって行われ、技術協力は東通が担当しました。TBSはこの番組を制作し、全国のいくつかのネット局で放送されましたが、他のワイドショーを優先する局も多く、ネット局は限られていました。

番組のエピソードと影響

例えば、夏の全国高等学校野球選手権本大会中には、阪神甲子園球場からオープニングをライブ放送するなど、特別なイベントにも挑戦していました。こうした取り組みは、視聴者とのつながりを深める手段としても有効でした。

『おはよう・にっぽん』の終了後、1971年に新たな朝のワイドショー『モーニングジャンボ』がスタートするまで、TBSの平日朝8時台のワイドショー枠はしばらく消失することになりました。本番組は、その後の日本のテレビにおける情報番組のスタイルに影響を与えたと考えられています。

さらに、番組の閉幕を迎えた後も、トッポ・ジージョを中心とした独立番組や映画化が行われるなど、キャラクターとしての人気は続きました。視聴者はこの特異なキャラクターと番組の記憶を共有し、今なお懐かしさを感じることでしょう。

『おはよう・にっぽん』は、時代を反映した番組であり、情報の発信地としての役割を果たしていました。このような番組の多様性と影響は、今のテレビ番組制作にも受け継がれているのです。

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