かぶと山駅

かぶと山駅について

かぶと山駅は京都府京丹後市久美浜町甲山に位置する、WILLER TRAINS（京都丹後鉄道）が運営する宮津線の駅です。この駅は、愛称として「摩須郎女の里 かぶと山駅」を持ち、これは2014年に京丹後市の駅の愛称選定委員会によって公募された結果、名付けられました。

歴史的な背景

かぶと山駅の歴史は1962年（昭和37年）3月1日に始まり、当初は甲山駅という名称で新しく開業しました。当時は旅客のみを扱う無人駅でした。1987年（昭和62年）に国鉄が分割民営化された際、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅に移行しました。その後、1990年には北近畿タンゴ鉄道に宮津線が移管され、同社の駅となりました。そして2015年にはWILLER TRAINSへと移管され、現在の「かぶと山駅」という名称に改称されました。

駅の特徴と構造

かぶと山駅は、豊岡方面に向かう単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。無人駅であることから、駅舎は存在せず、周囲の自然に溶け込むような設計がされています。この駅は分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所として扱われています。また、海の側から見てもやや高い位置に位置しており、周りは自然に囲まれた風光明媚な場所にあります。

利用状況

かぶと山駅の1日の平均乗車人員は一定しており、静かな郊外の生活に溶け込んでいます。この駅は観光地へのアクセスとしても利用されており、訪れる人々にとってはのどかな田園風景が広がる中でのひとときを提供しています。

駅周辺の魅力

かぶと山駅周辺は山間の集落に位置しており、田畑が広がる穏やかな風景が広がっています。また、近くには消防署の分署や地元の造り酒屋もあり、地域の文化を感じることができる場となっています。駅名の由来となった兜山は、駅の北側に位置しており、山のふもとには兜山展望台もあり、美しい自然を望むことができます。

周辺には、京丹後市消防本部峰山消防署久美浜分署や木下酒造、国道178号といった交通の要所、さらには京都府道669号芦原甲山線も通っており、利便性が高められています。加えて、川上谷川は久美浜湾に流れ込む河川の一つで、自然環境の一部としても重要な役割を果たしています。

隣接駅

かぶと山駅の隣には小天橋駅（T22）と久美浜駅（T24）が位置しています。宮豊線の一部として、地域住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。急行列車は通過するものの、普通列車が運行されるため、利用者にとってささやかながらも快適な移動を提供しています。

かぶと山駅は、観光地としての魅力があるだけでなく、地元の人々にとっても大切な場所となっています。

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